「スマホを落としただけなのに」舞台版を見た感想
舞台「スマホを落としただけなのに」の東京公演が、3月28日(土)以降全て休演となりました。
私の大好きな推しであるふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大くんがめちゃめちゃ自信を持って臨んだ舞台。演者をはじめ、運営に携わる方、劇場の方の気持ち、そして観に行くことの叶わなかった方の気持ちを考えていて、何だか自分、あまりに無力……とこの2日間打ちひしがれていたのですが、打ちひしがれている場合ではない。
幸運にも私は観劇することができたのですが、期待していた以上に様々な要素を感じ取ることができた、すごく素敵な舞台でした。時間が経った後も、この公演のことを覚えている自信がある。ぜひ、また舞台の幕が上がる事を期待しています。
黙っていられないので、無力なりに感想を書きたいと思います。
会場の看板などを写真に収めるのを忘れていた……。
※注意:以下、思いっきりネタバレします※
※ネタバレなしに感想を書けず…すみません……。
とにかく集中力を総動員して観劇しました。原作を読んでいないので他のバージョンと比較することができないのですが、舞台「スマホを落としただけなのに」はサイバー犯罪をめぐるミステリーというよりも、人と人が“繋がる”時、どのようにしてお互いの存在を理解し、受容していくのか、という様々な在り方を複雑に絡めた物語だと感じました。
加賀谷学と共感・理解
例えば、辰巳雄大くんが演じるサイバー犯罪の担当刑事・加賀谷学は、加害者取り調べの最中に、周囲の人が見ている前で自分は恐らくアスペルガー症候群だと告白します。自分は“人の気持ちがわからない”と話し、僕はかなりズレている、といった旨の発言もするなど、加賀谷が自らの発言によって、今までずっと周囲から変わり者扱いされていたことがうかがえます。
実際に、アスペルガー症候群かもしれないという加賀谷の告白を受けて、同じ部署で働く県警のメンバーはざわつきます。「そんな人を採用して大丈夫なのか?ちゃんと取り調べができるのか」と言い出す上長に対し、「でも採用したのはあなたですよね」と呆れかえる部下のやりとり。加賀谷のカミングアウトで、周囲の彼に対する評価がガラッと変わるのを目の当たりにし、加賀谷への理解のなさが浮き彫りになります。
ちなみに、私はこの場面を見た時に、「うわあ……この県警まじで嫌すぎる」と思いました。アスペルガー症候群、という名前がついた途端に、「ちょっと変わっている奴」から「自分たちとは異質な奴」に評価を簡単に変えてしまう人が警察として働いていて、しかもその「自分たちとは異質な奴」に自分たちのやっている仕事ができるのか?という謎の上から目線を発動させている。
悲しいことに、こういう謎の上から目線や、蔑視的な眼差しは普通の職場にもありふれていて、「異質」のレッテルはまじで罪深いと思っています。また、集団の中で自分がマジョリティに位置する時、自らもそこまで意識せずにレッテル貼りに加担していることがあるので気をつけなくてはならない。
しかし、加賀谷が働く県警、まじで配慮がないというかモラルにもとるよな…と思う場面が多く、捜査対象者の美醜を会話のネタにして「加賀谷さんは、麻美さん(捜査対象者)とか興味ないの?」と言い出す刑事がいたり(物語の伏線に続いていくので仕方ないかもしれないけど)、ハチバンの詳細がまだ明らかになっていない段階で殺人鬼だと決めつけた体育会系の後藤刑事の根拠が「あいつ、目が笑っていない」だったり、ちょっと警察なのにモラルなさすぎ…と思うなどしました。
ただ、恐らく加賀谷には、この県警でなくとも同じように周囲から奇異な目を向けられることが幾度となくあったのだろう、と思う。なぜなら、加賀谷自身も自分のことが怖くなるほどに、社会からの断絶を感じていたから。
加賀谷は人と話す時にどこかあさっての方向を向いていて、会話をしていても視線が交わらず、端から見ると何を考えているのかよくわからない。辰巳雄大くんは、その“よくわからなさ”を目の演技に込めていたと思う。常に視線の置き場に困っているが、興味を引かれた対象、人に対しては躊躇なく視線を注ぐ(相手が戸惑うほどに)。
加賀谷は何を見ているんだろうか、加賀谷はどのような人なんだろうか、と思わせながらも周囲に自分の領域には踏み込ませないようなオーラをまとっていて、彼の共感性の低さは先天的なものかもしれないけれども、そのオーラは加賀谷が生きていく中で自衛するためにまとってきたものなんだろうな、ということを連想させた。
ハチバンとまゆ、加賀谷
でも、捜査が進んでいくにつれ、加賀谷自身が自分になかった“共感”を掴んでいくとともに、当初は腫れ物扱いしていた周囲も加賀谷を信頼するようになっていきます。加賀谷の“共感”を掴んでいくプロセスに大きく影響を与えるのが浜中文一くん(文ちゃん)が演じる、サイバー犯罪の加害者・ハチバン。生身の人間とのコミュニケーションに難しさを感じ、デジタルの世界に居場所を求めた加賀谷と、サーバー上のネットワークを偽名とともに渡り歩くハッカーのハチバンは、捜査の初期段階で「割と似たもの同士かもしれない」的な匂いをお互いに察知します。
ハチバンは、母親からの虐待を受けて育ったバックグラウンドを持っており、母親から愛されなかった孤独が、女性への支配欲へと紐づいている描写が登場します。
ハチバンは、母親のようなプレイをしてくれるデリヘルの女性・まゆに自らの承認欲求・支配欲を満たしてもらっていましたが、ハチバンの金銭が尽きてしまったことでまゆが逆上。再度女性から見放され、罵倒されたことをきっかけに、支配欲が女性蔑視的な憎しみとなって表出→まゆを始め、猟奇的に女性を殺害することに快感を覚えるようになっていきます。
振り返ってみると、ハチバンが猟奇殺人に至る背景が丁寧に描写されているな、という印象。恐らくハチバンは、いびつな形ではありますがまゆの母性を素直に受け取っていて、精神的な繋がりを感じ始めていたのだと思う。それが、その関係性は実際は金銭によって保たれており、まゆは自分に対して微塵も母性など感じていなかった、ということに絶望してしまう。
猟奇殺人のシーンも登場しますが、正直観ながら「これトラウマになる人いるのでは」と思ったほど。真っ白な舞台装置が凄惨なシーンでは真っ赤な照明で照らされ、ヴィヴィッドな演出になっていました。私に耐性がないというのもありますが、ハチバン、マジで怖かった。(現実で起きている猟奇的なサイバー犯罪や性犯罪にもリンクする部分があり……現実の方がより一層残酷ですが)
加賀谷とハチバンに共通しているのは、「周囲の人から理解されないこと」と「自分→周囲への理解の仕方が、人から期待される形とは異なっていること」。その2人が、ともにオンライン上のネットワークやデジタル領域に自分の居場所を見つける、というのはなんとなくわかるけど、そこの過程についてはもうちょっと考えてみたいかなと思いました(リアルでは難しいコミュニケーションがデジタルになるとなぜうまくいくのか、など)。
加賀谷によるハチバンの取り調べにおいて、途中から加賀谷は自分と重ね合わせてハチバンと接するようになります。自分を異物扱いする他の刑事とは異なり、加賀谷だけはハチバンの存在を承認した上で捜査を進めるようになる。加賀谷が思いっきりハチバンに視線を注いでも、ハチバンは少しもたじろがずにその視線を受け入れます。ハチバン自身の存在を承認してくれた上、自分も得意としているデジタル領域で優秀な実績を修める加賀谷に対して、ハチバンが興味を抱き、心を開いていくのは自然な流れであるように思いました。
ハチバンは、物語がスタートする時点ですでに警察に拘束されています。取り調べの担当捜査官がハチバンの座る机の周りに2名いる他、マジックミラー越しに他の捜査官がその様子を見ている。舞台構造的には、舞台の両脇をせり上げることで取調室の“外の世界”を表現していました。ハチバンは多方面から眼差しを浴びているのに対し、ハチバンから担当捜査官以外の姿は見えていない。でも、ハチバンに見えている情報量の方が、警察よりも圧倒的に多いというパラドックスが舞台装置に象徴されているかのようでした。
警察は、彼が何という名前の人物かすら最初は把握することができていない。そして、本当の名前は物語が終了してもわからないまま。唯一ハチバンが心を開いた加賀谷にすら、所々のヒントや彼のバックグラウンドは話すものの、ハチバンが計画した全貌を教えることはなく、ハチバンという存在は、最後まで誰からも完全に受容されることなく終わってしまう。
全てが解決して、ハチバンがどういう人物か理解されて終わり!の方が物語としてはさっぱり美しいのかもしれませんが、こちらの方がリアルだなと思いました。なぜならハチバンは、恐らく人生の大部分において“理解されない存在”として生きてきた人だから。加賀谷という似たような境遇の人物が現れたとはいえ、ハチバンが自分自身を承認し、彼の存在が理解・受容されるまでには、ハチバン本人と周囲の長期的な努力が必要だと考えられます。
稲葉麻美とハチバン
乃木坂46の早川聖来さんが演じる稲葉麻美は、交際者の富田誠がスマホを落としたことをきっかけに、ハチバンに個人情報や秘密を握られてしまう被害者。麻美は、自殺した友人に成り済まして生きているという秘密を抱えています。偽名を使って生きているハチバンは、“成り済まし”という共通項に惹かれ、麻美を取り込もうとしたことから計画が綻び、事件解明の手がかりとなります。
自分を脅迫で縛りつけようとしてくる、明らかに怪しいハチバンを麻美が受け入れる過程には、ハチバンだけが自分の秘密を知っている唯一の理解者だ、というポイントがあります。恐らくハチバンにとってもそれは同じで、麻美がこの先ずっと成り済ましで生きていくしかなく、自分と同じ境遇であるということに安心感を覚えたのだと推察します。
ところで、麻美の交際者である誠(佐藤栄典さんが演じてました)、スマホを落とすというめちゃめちゃ致命的なミスをするドジな人であることは否めませんが、とてもいい奴。お調子者な感じはしますが、唯一フラットに人に向き合うことができ、素直に人を愛すことのできる人なのでは、と思いました。麻美×誠のやりとりで、観客としてもほっこりしたり救われる部分があったりした。ハチバンのハッキングによって浮気疑惑をかけられた誠が、同僚に疑惑を晴らしてもらう場面、「誠めちゃめちゃ愛されキャラやん…」と思いました。
補足
・辰巳雄大くん、この公演が始まる少し前に髪型を変えていて、パーマをかけたゆるふわ髪型がめちゃんこかわいいです。それは良いとして、劇中で加賀谷の衣装が黒タートルネックニット+ジーンズの場面があり、普段そこまで似ていると思っていなかった私ですら「佐藤健成分が増している……!公式が天堂先生(恋つづ)に寄せてきた」と思いました。この感想全く舞台の内容と関係ないので恐縮ですが……。
・取り調べの過程で、ハチバンが床におもむろに寝転がる場面があり、私の座席がちょうどハチバンの視線の先に当たる(良い)位置でしたが、文ちゃん恐らく全く瞬きをしていなかったのでは?「これは頑張ってハチバンを見なくては!」と思って、意識的にハチバンの表情を見ていたのですが、あまりに視線がぶつかるので私の方が目が泳いでしまった。ハチバンの瞳は真っ黒で真っ直ぐで怖かった。観劇当日の夜、ちょっと思い出してしまい「怖くて眠れない〜〜〜!」となりました。文ちゃんは本当にすごい。
・推しの出演舞台を見ていると、物語の途中でも“本人”の存在を思うことがしばしばあるのですが、今回はそれが極端に少なかったような気がします。辰巳雄大くんと加賀谷学のキャラクターにリンクする部分が少ないからかもしれませんが、それ以上に加賀谷学は加賀谷学で、観ながら「加賀谷はどういう人なんだろうか」と加賀谷学という人物自身に興味を持ちました。振り返ってみて、ここまで没入させてくれる辰巳雄大くんの芝居ってすごい!もっとステージで演技しているところを見たいな!と素直に思いました。舞台に立っている推しが一番輝いていて、一番かっこいい事を再確認しました。
・演劇の題材として、今まで辰巳雄大くんが出演してきた舞台を振り返ってみても「スマホを落としただけなのに」は結構レアなテーマだったと思います。ある種マイノリティに焦点を当てた物語で、こういう作品に推しが出てくれたことをとても嬉しく思います。雄大くんやふぉ〜ゆ〜がどんどん多彩な作品に出演してくれることを心から願っています。
・会場でのウイルス感染防止への配慮はしっかりなされていました。入場するまでの間、アルコール液がいくつも設置されていたし、入場にあたり1人1人検温がありました。検温があるため入場するのに少し並びましたが、入場口の構造上ある程度は仕方がないと思います。
開演45分前から開場し、場内の混雑を緩和していたのも良かったです。紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAのロビーがそこまで大きいスペースではないので、入場時間が短いと多くの人が密集することになるだろうなーと思いました。
追記:2021年6月・アンコール上演の感想も書きました!
強い光、トランスの瞬間 - KinKi Kids 2019-2020 ドームコンサートレポ
その空間の中にはKinKi Kidsの作り出す世界のみが広がり、閃光のような衝撃が走ると私の意識は鮮明になるとともに飛んだ。トランス。この感覚を覚えてる。久しぶりのこの感覚。彼らの作る世界観に直に触れるのは2年振りだ。
剛はファンが埋め尽くした客席を「母性の海」としばしば表現するが、色々な思いをそれぞれが抱えながら集まった東京ドーム。わたしは、恒例行事として参加していた時とは異なる感情で臨んでいた。剛の体調は大丈夫なんだろうか、2年前はオーケストラ構成でコンサートが行われたが、今回はアンプを使うのだろうか、といった心配の気持ちも、2年ぶりにKinKi Kidsの2人に会える、という興奮も私の中には同じくらいあった。
これを書いている今、「Endless SHOCK」が一定期間公演中止になった。行くはずだった中止公演のチケットを払い戻してちょっと寂しくなってしまったので、一気にここにキンキコン「KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 ThanKs 2 YOU」の思い出を書き記してほっこりしたいと思う。
- 光一さんのフライングドームコンぶっ込み
- グッズがモード、しかしペンラが無い
- 開演前の噴水の演出
- 「愛のかたまり」に始まり、「You…」に終わる
- 2人の意思が感じられたセットリスト
- 「KANZAI BOYA」と「買い物ブギー」がめちゃんこかっこ良かった
- 「The Red Light」ライブ初披露
光一さんのフライングドームコンぶっ込み
KinKi Kidsが2019年10月に行った「どんなもんヤ」のラジオ特番、終盤ギリギリのところで光一さんが放った言葉が忘れられない。KinKi Kidsのドームコンサートはこの時点で動き始めていた。
光一「俺、最後の最後にぶっこむからな」
わたし「で、でた〜切り込み隊長光一〜みんながあえて言わないこと言っちゃうやつ〜〜(わくわく)」
わたし「およよよぶっ込みってこれか?!」
光一「あと10秒ぐらいしかない…俺ぶっ込むで?ぶっ込むで?キンキ、ドームライブやります!」
剛「おっ」
光一「言ったらあかん言われてんけど言った!」
剛「あ、そうなん?」
光一・剛「さようなら〜〜!!!」
わたし「えええええええええドームコンサート?!?!?!えええええ?!?!ええええ?!?!….ええええええ?!?!」
ドームうれぴよすぎる泣ける本当にありがとうキンキさん#doya #kinkikidsどんなもんヤ四半世紀スペシャル #つよしひかり
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年10月10日
やっとKinKi Kidsに会えるんだね……!感無量すぎる……!!#つよしひかり
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年10月10日
おそらくオフィシャルのリリースに先んじての発表となった光一のぶっ込みによって、自動的に私の2019年の12月の予定が確定し、生命力が煮えたぎった。絶対コンサートに行きたい。何しろ2年ぶりのキンキコンだ。2年間、生身のKinKi Kidsを目にしていなかった。これから12月まではKinKi Kidsのコンサートに行くための準備期間だと思うと身震いした。
万が一チケットが取れなかったとしても、Twitterに流れてくるレポを逐一追って、KinKi Kidsファンの皆さんと一緒に楽しみたいと思っていた。チケットがあろうとなかろうと、12月と正月にKinKi Kidsがコンサートをするということに変わりはないのだ。その事実だけで、本当に本当に嬉しかった。
運良く同行する予定の方とそれぞれ日程がずれてチケットが当選したため、東京公演の2日間に入ることができた。
グッズがモード、しかしペンラが無い
やっと寒くなってきた12月、東京ドームに着いた時点で独特の高揚感があった。
まず驚いたのは、グッズがモード。
グッズが公式発表された時点で、KinKi Kidsの現場ではあまり売られてこなかったうちわがラインナップされているにも関わらず、ペンライトが無いということに若干の疑念を覚えていた。
「なぜペンラがなくうちわだけが…?もしや途中でジェロマのペンラさばき並のうちわ芸を?キンキファンのポテンシャルを試しているのか…?」と思いながら当日までの日々を過ごしていた。しかし蓋を開けてみると、そこには白黒プリントのおしゃれなうちわが。
そう、なんかスタイリッシュ!背中あわせに佇む2人は、ともに目線を遠くに投げかけていて、アンニュイな感じ。ここ最近、剛がロングヘアにしたり、光一が「ナイツ・テイル」で伸ばしたりと、髪型の変動が大きいKinKi Kids、2019年末は2人ともさっぱり短かったね。
裏面には、銀箔で装飾されたKinKi Kidsのロゴやコンサートタイトル「ThanKs 2 YOU」が鎮座している。コンサートタイトルの「T」は青、「K」は赤に彩られていた。アンニュイで哀愁もあるんだけど、スペイシーな感じもする。おしゃれなので、ちょっと迷っていたがうちわを買うことに。
ちなみに、存在しているだけでファンサービスなKinKi Kidsのコンサートにおいて、コンサート中にうちわを掲げる必要性を私自身はあまり感じていなかった。光一さんからは「見えてねえから!」って言われるし……。
それでも頑張って作ってきているファンの方も見受けられ、それもそれで「あのうちわかわいいな」と思ったりするのも楽しい。キンキコンで自作うちわを掲げる人の割合は、他のジャニーズグループと比較すると極めて少ないのでいらっしゃるとついつい見てしまう。今回オフィシャルのうちわがあったので1日目は買ったばかりのものを掲げていたが、2日目は持って行かなかった。なんか、持たなくても楽しいからいいかなって思って。
そのかわり、過去のペンライトを両日とも持って行った。赤青に光るウィアコンツアーのペンラの電池が切れていたため、白く光るウィアコンドームのペンラと、ふぉ〜ゆ〜「ENTA!2」からのハシゴ参戦だったため、ふぉ〜ゆ〜の「ふゆパラ」ペンラも持って行った。同行してくださった剛くんファンの先輩は、ふぉ〜ゆ〜のペンラを見て、「ゆるいデザインがふぉ〜ゆ〜らしくて良い」と言ってウケていた。確かに、キラキラしたシンプルなペンライトにひらがなと伸ばし棒「〜」が浮かんでいるペンライト、ちょっとゆるい。ちなみにふぉ〜ゆ〜ペンラは↓画像の左側に写っているやつです。シンプルイズベスト。
↑左から)「ENTA!2」タオル、ふぉ〜ゆ〜ペンライト、ふぉ〜ゆ〜チケットファイル、「ENTA!」パンフレット、「ENTA!」フライヤー、辰巳雄大くんうちわ、ふぉ〜ゆ〜ミラー、「ENTA!2」パンフレット
会場内には、様々なペンライトが混在していてMコンやファミコン、緊急コンなど歴代キンキコンのペンラが集結していた。中でもやっぱりかっこいいなと思ったのはLコンのペンライト。十手のようにミニマルなL字のデザインが素敵。メンバーカラーの赤青に光るだけでなく、オレンジに光るところもおしゃれだ。ちなみに私はLコンの時はレポ待機組だったのでLコンペンラを持っていない。
そして、公式フォトではなんと光一さんが微笑んでいた。KinKi Kids集合カットでは、剛くんが真顔でキメている傍ら、光一さんは微笑みを携えながらピースをしている。また、光一さんソロカットではにっこりダブルピース!!!
光一さんは、自ら写真が苦手だと公言し、雑誌やオフィシャル写真でもソロカットではほとんど笑っていない。「Endless SHOCK」のオフィシャルフォトや、MV撮影の不意打ちショット(と思われる)では笑みを見せているものの、真顔が多い光一さん。その光一さんがキンキの公式写真で笑うなんてレアすぎて、同行者の先輩に「こ、光一さんが笑ってピースしてますけどわたしの視力大丈夫ですかね?!」と思わず聞いてしまった。貴重すぎるので集合・光一さんフォトも購入。ここからして、すでにコンサートの期待値はメーターを振り切っていた。
開演前の噴水の演出
中に入るとドームの中は薄暗くて、ステージ脇には噴水が。そういえば、あんまりキンキコンで水を使った演出ってなかったような…と思った(もしあったらごめんなさい)。ステージ上には、舞台を覆うようにして巨大なパネルが二枚設置されていた。キンキコンのダイナミックなスケールが懐かしく、やっぱり12月はこれだよねとしみじみ思った。
同行してくださった先輩と世間話をしていると、オーケストラ演奏による「Family 〜ひとつになること」のBGMとともに、まるで花火のように華やかな噴水ショーがスタート。鮮やかなカラーに照らし出された噴水が躍動的に形を変え、かなりの高さまで水が跳ね上がった。その様子は、海外のホテルにある大きくてラグジュアリーな噴水のようだった(イメージ)。ラスベガスとか香港みたいな(イメージ)。
MCで光一さんが言っていたが、光一さんは開演前に一瞬客席に降りて、噴水ショーに対する客席の様子を見ていたらしい。どこにいたんだろう、気づいた人っていたんだろうか。
かなりの勢いがあったけど、噴水に面した席の人たちは水しぶきを浴びたりはしなかったのだろうか。ちなみに、コンサート内でもこの噴水を使った演出があり、噴水のふもとはその都度びしゃびしゃになっていた。それを雑巾でさっさと拭き取るスタッフの方がたくさんいて、噴水もただ水飛ばせばいいって訳じゃないのね、としみじみ感じ入っていた。
「愛のかたまり」に始まり、「You…」に終わる
暗転すると、ステージを覆っていたどでかいパネルがゆっくりと開き、KinKi Kidsが登場した。2人の存在がまぶしい。2年ぶりに2人が同じ空間にいる。その事実だけで、もうなんか言葉にならない。
2人のオーラもそうなんだけど、衣装も物理的にまぶしかった。剛くんは、鏡の破片を散りばめたジャケットを着ていて、スポットライトを反映してはキラッキラギラッギラに光っていた。そう、宇宙からこの世に降り立った王子のような感じ。
光一さんは、金の模様が入った赤いロングジャケットにシャツ、リボンの正統派ノーブルスタイル。そう、おとぎ話の国からこの世に降り立った王子のような感じ。
KinKi Kidsの新しい神話が始まった。「光の気配」のキャッチコピーから言葉を借りるが、本当にそう感じた。ドームコンサートは、2人にとっての新たなフェーズの始まりだったように思う。
「愛のかたまり」から幕を開けたコンサート。あまりにド直球ストレートな選曲。だけど、それが良かった。充分すぎるくらい、ありあまるくらいの愛を感じた。
それは2人からのファンへ、2人を軸にしたKinKi Kidsワールドへの愛だとオープニング時点では感じていたけど、同時に間違いなくジャニーさんへの愛だった。ジャニーさんがいない中で行われる初めてのドームコンサートが幕を開ける、その事への2人の気合いが表れていた。
オチから話す感じで恐縮ですが、オープニングの「愛のかたまり」とラストの「You…」は対になっていると思っていて。「今までも、これからもKinKi Kidsが2人でKinKi Kidsであること」を象徴する2曲だと感じた。
「ジャニーズ伝説」でA.B.C-Zが歌ったのとは異なる、“KinKi Kidsの友情”を歌ったバージョンの「You…」。剛さんが書いた歌詞の中には、ジャニーさんの死という、ものすごく重大な喪失に直面した時の剛さん目線の光一さんが描かれていた。明示されているわけではないけれど、明らかにそう示唆する形で。そして、これからも同じステージに立ち、同じ船に乗って運命を共にしていく、KinKi Kidsの強い繋がりも表現されていた。歌っている2人を見て、KinKi Kidsの2人の思いが重なる部分を見たような気がする。
とても特別な歌だったけれど、そこに過剰さはなく、2人はこれまでの、そしてこれからの延長線上の途中に立って歌っていた。彼らはごく当たり前に佇んでいた、でも、その姿があまりに輝きに満ちていた。多くの人の愛ある眼差しが降り注ぐ中で、強い光が彼らを照らしていることだけは、間違いなかった。「You…」が終わり、ステージ上のパネルが閉じると、飾らない笑顔で2人肩を並べるKinKi Kidsの写真が写し出された。あの2人の表情が全て、そう思った。
2人の意思が感じられたセットリスト
今回のドームコンサートは、セットリストもすごく印象的だった。いつものキンキコンでは、年1回のコンサートだから、王道の曲+新曲をメインにしたセットリストが組まれてきたように思う。だけど、今回は、2人の「これがやりたい」が明確に感じられたのがとても良かった。象徴的だったのは、「lOve in the Φ」「Give me your love」「Want you」「ボーダーライン」など。「Want you」は、光一さんがMCで「この曲いいよね〜!!」と力強く言っていて、なるほど確かにこういう曲好きそうだなと思った。サウンドとかノリが光一さんのソロアルバムに近いような気がする。
「ボーダーライン」は、剛さんからのプッシュあってセトリ入りを果たした曲。「B album」に収録されているこの「ボーダーライン」には、KinKi Kidsがまだあどけなさを残した声で関西弁の合いの手を入れている。剛が目をつけたのは、曲最後に入れられている「明日僕何時入り?(剛パート)」「とんこつ味〜(光一)」というセリフ。光一さんの、なんとも言えない「とんこつ味〜」の声が頭から離れなくなったらしい。
コンサートでは、2人の合いの手部分をサンプリングし、ワンタッチで再生できるようにしていた。やはり「とんこつ味〜」が気に入っている剛さんは、「とんっ、とんっ、とんっ、とんこつ味〜」など、「とんこつ味〜」を乱用して遊んでいた。正直、私自身もあまり「ボーダーライン」を集中して聞いていたわけではなかったので、今までどっちかというと聞き流していたのだが、このコンサートを機に「ボーダーライン」がたまらなく愛おしい曲の仲間入りを果たした。合いの手も愛おしいし、なんならうっすらレゲエなゆるゆる感も愛おしい。剛くんも言っていたが、押すだけで「とんこつ味〜」音が流れる「とんこつ味ボタン」をグッズ化して販売してほしい。絶対に買うので。
「KANZAI BOYA」と「買い物ブギー」がめちゃんこかっこ良かった
「KANZAI BOYA」と「買い物ブギー」、どちらもファンキーなスタイルで披露された2曲だが、猛烈にかっこ良かった。映像化が待ち遠しいのはもちろんだが、別添えでCD化も希望。っていうかシングルかアルバムに収録してほしい。「KANZAI BOYA」は、軽妙なノリで、KinKi Kidsの元々のユニット名であったカンサイボーヤ(KANZAI BOYA)について歌った曲。文字にすると「カン♪♪サイボーヤ♪素敵なネ〜〜ム♪」みたいな感じ(伝わってくれ)。
KinKi Kidsに改名になる、というところで曲のオチがつくのもまたファニーな感じ。全編を通して剛くんが1人で歌っていたが、カンサイボーヤからKinKi Kidsに改名されるオチからの「全然♪変わって♪ない!!!♪♪♪」という美味しいラストのみ、光一さんがフィーチャーされる。
「買い物ブギー」では、「KANZAI BOYA」とは逆に、光一さんがほぼ全編を1人で歌って踊り、剛くんはギターを担当。ステージ上には買い物カゴを掲げてスタイリッシュなポーズをとるダンサーさんたちがスタンバイしていた。キンキがまだ幼かった頃に歌っていた「買い物ブギー」とは異なる、スタイリッシュな曲調にアレンジされていた。「わてほんまによう云わんわ」の光一さんのダンスが好きすぎました、くるっくるってやるやつ(語彙力不足)。ファンキーな曲調に光一さんの歌声が乗るのもちょっとまた新鮮に感じられて、なんかお洒落でかっこいい!と思いました。曲中、「アホかいな」というキメの部分を剛くんが担当していて、全身全霊の「アホかいな」を聞けて良かった。実際、あのキメ「アホかいな」は緊張するだろな…と思いながら見ていた。これも音源化を望みます、毎日聞いちゃうな。
「The Red Light」ライブ初披露
あと、本当に時系列バラバラですが割と序盤に「The Red Light」を披露してくれたのはとても嬉しかった。コンサートで実演するのは初めてとなった「The Red Light」。というか、発売当時は番宣などもない状況だったため、MV以外でKinKi Kidsが「The Red Light」を歌うところを初めて見た。アレンジされていて「The Red Light」だということに最初は全然気づかなかったけど、場内の驚きに満ちたどよめき、悲鳴が凄かったのを覚えている。おそらくみんなうれしかったんじゃないかな、と思う。「The Red Light」、エッジが効いてて刺激的でかっこ良かった。またやってほしい。
駆け抜けるモーション、90分間の逃避:東京事変再生
東京事変 Live Tour 2O2O 『ニュースフラッシュ』
東京事変がいきなり再生した。いや、いきなりではなかった。2012年の閏日に解散した彼ら。そこから2回目の閏日に再生する。これは最初から仕組まれていた再生だったのだろうか。
2012年閏日の解散ライブに参加した私は、東京事変の解散をどこか受け止められないまま、現実感のないままライブを見ていた。だから悲しいとも寂しいとも思っておらず、ただ私の中にぽっかりと大きな穴が空いていた。東京事変に使うはずの時間や熱量を向ける矛先がなくなった、ただそれだけ。私の中に空いた穴は、他の何かが、例えば恋愛や日々の生活、アイドルなど、他の何かが埋めていった。椎名林檎の活動もまた、東京事変を失った喪失感を“一つのいい思い出”に変えていった。
でも、直に目の前のステージに立つ彼らを8年ぶりに感じた時、本当は自分が渇望していたのだと分かった。東京事変の実演。東京事変の新曲披露。彼らは“思い出”ではない、生身で躍動している。
東京事変が解散したばかりのとき、周囲から「東京事変より椎名林檎の方が良くない?」と言われるたびに、それってシチューよりカレーの方が良くない?って言ってるのと一緒だよね、と思ってきた。カレーも好きだけど、シチューを一生食べられなくなったら困る。何よりカレーもシチューも好きなように、椎名林檎も東京事変も好きだ。
東京事変のバンドサウンドを私は待っていた。生の息遣いが感じられる、直球ストレートのサウンド。1曲目から泣いていた。正確には、幕が上がる前、パスワードを入力するとメンバーの名前が次々に承認され表示されていく、その演出の時点で泣いていた。嬉しいとか、感動とかではなく、名前がつけられない感情。正確に言うと、ぶっ飛んでぐちゃぐちゃになって真っ白だった。
序盤で披露された「群青日和」は、8年前の解散ライブのアンコールでも披露された曲。8年前茫然としていた私が、あの日初めて泣いたのは「群青日和」だった。新宿は豪雨、デビュー曲には東京事変のアイデンティティが詰まっている。音がキラキラして眩しい、ステージに立つメンバーが発光して見えた。
全編英語で歌詞を綴った「復讐」は、物々しくサスペンスな世界観の映像がモニターに映し出され、真っ赤なライトがステージを支配した。テロップに表示される歌詞と、演奏する東京事変を見ながら、「復讐」の持つ怒りの表現がここまで強いものだったのかと改めて気がついた。描かれているのは、若さを礼讃する偏った美意識の盲目さ、そしてそれに対する怒りだった。「女は若い方がいい」「こういう服を着ていいのは~歳まで」といったような、「若さ」に価値を置く罪深さを身を以て知ったのは、東京事変が解散し、学生だった私が社会に出てからのことだった。
東京事変のサウンドの強さや個性は昔から知っていたつもりだったけど、改めて聞いてみてもやはりものすごい音だった。凄まじくパワフルでエネルギッシュだった。揺れるシンバルからうねるように響く金属音と重くて分厚いバスドラ、撃ち抜くスネア、会場を抜けていくように鳴るベース、奔放で躍動的なギター、研ぎ澄まされたスタイリッシュなキーボード、鋭いヴォーカル。条件反射で涙が出ているのかと思うほど、涙が止まらなかった。明らかに私はキャパオーバーだった。
東京事変が作り出す音の渦の中にノスタルジーは全くなく、全てがフレッシュ。メンバーは涼しい顔で演奏していた。あまりにスマートでかっこよくて、ずるかった。あれから8年も経ったけど、彼らは相変わらずかっこよくて、自分はあまりに凡庸だった。東京事変を見て自分もあんな風にかっこいい大人になりたいと思っていた私は、この8年間どう過ごしてきたんだっけ、と少し自分にがっかりしつつ、少しでも彼らのような凛とした佇まいに近づきたいな、と思った。
私が8年前に、自分のノートに書き残した感想は3行。「空が鳴っている」の“諦めさせて”というフレーズの前に入る、全体の休符の緊張感を忘れないということ。そして、「透明人間」が今までで最高だったということ。
8年前の私へ。「空が鳴っている」の“諦めさせて”や休符の部分は、静止(ポーズ)ではなく呼吸(ブレス)だった。止まっていないから緊張もしていない、地続きになっていた。ダンスが次の動作と連動しているように、休符は次の音符と連動している。息を吸う、振りかぶる、音を鳴らす、これらは全て1つのモーションだった。東京事変の音が動き、空間を満たしていく。異次元に入り込んだような気分になった。
8年前の私へ、パート2。東京事変はまたラストに「透明人間」を披露してくれた。尚且つ、今までで最高でした。透明は色を持たないからこそ、めちゃめちゃカラフルだった。
ところどころに存在していた空席、アルコール消毒液・うがい薬・体温チェックを完備した厳戒態勢の会場、マスクや手袋を装着して物販や誘導を行っていた係員の方。本当に万全の態勢だった。コロナウイルスが蔓延し、普通の日常や娯楽が消えていく中で、何も語らず決行を決めた東京事変。目を背けたくなるような現実から、束の間のあいだ逃避させてくれてありがとう。異次元にトリップできた、その事実が背中を押してくれるから、現実でも目をそらさずに生きていける。
ほぼ泣きながら見続けた90分はあっという間だった。まさに速報“ニュースフラッシュ”の如く時間が駆け抜けていった。終演後に会場を出ようとすると、出口にはアルコール消毒液を持って、観客の手にアルコールを吹きかける係員の方が待機していた。係員の方に手を差し出し、消毒液をかけてもらったその瞬間に、私は現実に戻った。夢のような時間が終わった寂しさと、また東京事変に会えた嬉しさの実感が同時に押し寄せて、東京国際フォーラムを後にした後もしばらくの間、顔をさわれず涙を垂れ流しにしたまま帰路についた。
女と女、私と「彼女」たち
下北沢B&Bで開催された、上村由紀子さん×高野しのぶさんのトークイベントに行った帰り、ひらりささん編集企画の同人誌「女と女」をサッと購入した。Twitterで情報を見て以来気になっていたし、近くの席の方が「劇団雌猫が……」と話しているのを聞いて「はっ買わなければ!」と思ったのだった。
↑表紙がいつも可愛い…上村由紀子さんが前述のトークイベントで、上手、好きだと思う人の文章を全て読む、というようなことをおっしゃっていたので劇団雌猫さん関連の本を網羅的に読んでいる……。
多くの方に再販希望もらっていた「女と女」ようやくboothに入荷しました!ある程度刷ったつもりですが、ぜひお早めにチェックを👉
— 女と女 (@female_meets) 2020年2月21日
女と女 | ambiguous_rendezvous https://t.co/l4VgnILXa2 #booth_pm
「女と女」に綴られていたのは、ごくプライベートな女と女の思い出の数々。その一つ一つが光を放っていた。
中でも、一番最初の「友達でなくなりつつあるあの子へ」が特に刺さった。友人の結婚ラッシュとタイミングの合わなさに直面していた私は、ちょうど「女友達」の関係性の変化について思いを馳せていたから。発言小町で似たような境遇の人を探してみたり、推しのライブ配信のお悩み相談コーナーで「友達と会えなくて寂しい、どうしよう」と投げかけてみたりしていた。結局発言小町を見ても安心するような答えには巡り合えず、推しには私のコメントは拾ってもらえなかった。当たり前か、重たかったよね。
でも、「友達でなくなりつつあるあの子へ」をはじめ、「女と女」を読んでいくと気持ちに折り合いがついていくようだった。様々な人の思い出に触れることで、自分の思い出にも触れているような気になり、優しい気持ちになった。
ふと自分も、私の人生において印象的だった女性を振り返ってみようかなあと思った。私と、「彼女」。有名な人も、私の周囲にいた人も、その「彼女」に当てはまる。
椎名林檎
この人がいなかったら今の私はいない。大袈裟ではない。私が今まで生き延びてこれたのは、椎名林檎のおかげだと思う。憧れが人を生かす。好きが人生を喜びで満たしてくれる。椎名林檎のファンになった中学生の時期は、自分も周囲も不安定だったけど、椎名林檎が私の柱になってくれていた。4GBの細長いiPod nanoを握りしめて、通学の行き帰りは可能な限り椎名林檎の曲を聞いていた。そして、椎名林檎から派生する全てのものが好きになった。授業中に回文を作ったり、旧仮名づかいで手紙を書いたりしていた。「無罪モラトリアム」も「勝訴ストリップ」も大好きだったが「加爾基 精液 栗ノ花」が一番好きだった。当時は言葉の意味が難しくて理解できていなかったが、ディジュリドゥなど色んな珍しい音が聞こえること、映画を見ているかのようなドラマチックな曲の展開に夢中になっていた。
大人になって、ふとなぜあの時の私はあんなに熱狂的に椎名林檎のことを好きだったのだろうか、と思う。
それは、おそらく彼女が自由に見えたから。ナースの格好をしても、過激な歌詞を歌っていても世間から認められる椎名林檎が自由な存在に思えたから。おそらく実際は彼女は全く自由ではなく、彼女なりの抵抗の1つの形だったのだけど、大人になってみたらそれも共感できる。自由であるように振舞うことで、不自由な社会に抵抗してくれていた、そんな風に私は彼女の活動を受け取った。
椎名林檎さん、世間に向けて戦ってくれてありがとう。そのおかげで、これからも頑張って生きていける。私だって抵抗する。
MAMAMOO
[MV] 마마무(MAMAMOO) - HIP - YouTube
「HIP」を聞いて、沼に落ちかかっている。私の推しであるふぉ〜ゆ〜(※ジャニーズの4人組男性アイドル)と同じ、4人組の女の子。4人とも、クールでかっこよくて可愛い。MVがまじでいい。キラキラファビュラスガールズトークみたいな感じ。華やかで夢を見せてくれる、まさにアイドル。ちょ、まじハングル勉強するわ。輸入盤CDほしい。しかもペンライトが大根の形らしい。可愛すぎる、ほしい。
金髪チャーミング、おきゃん(表現古い?)な女の子はソラ。
美人で声が低めでかっこいい、つかもはやイケメン、宝塚の男役を彷彿させる凛とした佇まい、ストリートテイストの衣装がめちゃくちゃ似合うムンビョル。
クールビューティー、めっちゃ圧倒的な存在感。歌のビブラートが素敵。なんとなくマイペースそうなファサ。
親しみやすそうで笑顔が可愛い。普段の仕草がファニー。歌が印象的なフィイン。
何より「HIP」がめちゃめちゃいい……あの4人でピースするとことか!セーラームーンかあんたら?!かっこよくて可愛くて憧れる!箱推しするかも……。あとMVがカラフルでいちいち可愛い。着飾って女子会に向かう時の、キラキラした無敵感がある。今度来日してくれる時は、是非とも現場に向かいたい、、!
B'zの稲葉さんラブな先輩
前にいた会社の先輩は、新卒で入社した私を初めてサシ飲みに誘ってくれた人。よく飲みに行って、休みの日に鍋パーティーをするなど仲良くしていただいた。私のぐるぐるした悩みをカラッとした観点から軽やかにしてくれる、頭が良くて心が広い女性、そして自由でちょっと変わっている。オールで飲んだ朝に百貨店に行って、先輩のお母さんにプレゼントする指輪を一緒に選んだこともある。また別の日には、私が先輩の家に泡盛をこぼしても全く怒らず、夜に食べるのを忘れていたケーキを食べ、なぜかその後カレーを食べに行った。楽しかったけど振り返って文字に起こすとちょっと変てこな思い出だなと思う。
先輩は恋愛体質的なところがあり、ちょうど仕事で追い詰められている時期と、恋愛の苦しい時期が重なっていた時は外から見ていても辛そうだったのを覚えている。その時期の先輩は、会社の偉い人たちと一緒に飲みに行った際に酔っ払って椅子から転げ落ちたと言っていた。先輩は私が辞めるよりも前に会社を辞め、海外へ移住した。私も、それから程なくして会社を辞めたが、その直前に会社の飲み会で酔っ払って上司への不満を撒き散らし、大人数の前で座敷から転げ落ちた。人は会社への不満が溜まりすぎると椅子から転げ落ちるのだろうか。
先輩が度々かっこいいと言っているのはB'zの稲葉さん。先日も「稲葉さんが夢で歌を教えてくれた」とLINEがきた。ちょっとしたことで絶望しがちな私に、人間って魅力的な存在だと教えてくれるのは、いつもこの先輩な気がしている。
竹内まりや
ハロゲンライトの光る幹線道路の側に住んでいた時に「プラスティック・ラヴ」を鬼のように聞きまくっていて、まりやさんの描く恋愛ゲームと夜の世界に浸りに浸っていた。まりやさんは不思議で、歌詞の言葉にはどろっとしたところがないのに世界の苦味を感じさせる。
「閉ざした心を飾る派手なドレスも靴も孤独な友達」
「グラスを落として急に涙ぐんでもわけは尋ねないでね」
いつもどこかしら武装して生きてきた、でも、攻撃的ではない、でも、はっきりとした主張。まりやさんの言葉の素敵さには到達できる気がしない。
山下達郎が竹内まりやを評する時「人間への強い肯定感」という言葉を使う。私には到底難しくてできない。自己肯定感だって持つのが難しく、人間という存在そのものへの肯定をするのがこんなに難しいというのは、大人になってからわかったことだ。人間への肯定や信頼は、まりやさんの音や言葉に、確かに溢れている。だからこそ、自分に足りないからこそ、私はまりやさんの音楽を聞いている。
素敵な洋服販売員の皆さん
前に勤めていた会社がアパレル関係だったこともあり、洋服の販売員の皆さんを見ると応援したくなる。全ての洋服を買えるような富豪ではないので試着しても買わないこともあり、そういう意味では推しにお金を落としきれていないですが……。
学生だった時にバイト代でセールのアウターを買いに行った時、学生相手にがっつり接客についてくれた方、あとから店長だとわかったが、その方は接客のプロだったと思う。「学生さんですか?」から始まったそのやりとりに不快だと思うパートや違和感は1つもなく、むしろこんなに温かく接客してくれるなんて!と感動した。軽い足取りで、買ったばかりのコートと共に家に帰ったのを覚えている。
会社に勤めるようになって、仕事で洋服の販売員に接していくと、長く販売の仕事を続けている人ほどやはり気配りや思いやりが半端ではなく、社歴で見れば部下に当たる私にも丁寧に接してくださるベテラン販売員がたくさんいた。忙しい中で、面倒なはずなのにちゃんと向き合って指導してくれた。もちろん販売員みんながそういう人ばかりではないけれど、洋服を売る以外にすごく細かいところまでサービスを考えているような人が多い。お客様に似合うコーディネートを考えたり、お客様と共感できる話題について勉強してみたり。
たまに「アパレル店員に話しかけられるのが嫌だ」というマニュアル接客を揶揄するようなネタが披露されているのを見るとちょっともやっとしてしまう。画一的な固定概念を外部から植え付けるのはやめてくれ。私が見てきた販売員さんは、若い人もベテランも、どの人もマニュアル的な声かけなんてしないし、コミュニケーションが好きで思いやりのある人ばかりだったから。新人の子は立ち振る舞いに慣れておらず、少々もたついてしまうこともあるけれど一生懸命さは必ず伝わってくる。情熱を持って服を売っている販売員さんは世の中にたくさんいる。
植本一子
ブログや日記を意識的に残すようになったのは、植本一子さんの『かなわない』を読んでから。良い日・悪い日のようにパキッと分類できない日常を暮らしていく身として、その日にあった嫌なことも、良かったことも、貴重な思い出として残していきたいな、と思えたのは、植本さんの文章があまりに生活に基づいていて、あまりに真摯だったから。『かなわない』は文体は淡々としているけれども、時に感情的で、時にあまりに俯瞰していて、感情移入というよりも私が書き手であるかのような没入の仕方をしたのを覚えている。
植本一子さんもまた、「人間への肯定」が見て取れる作家。とても素敵で大好きなのですが、とあるイベントでご本人が店頭に立たれていた時に、あまりうまく話すことができず変なことを口走ってしまい、精進が足りないな、と反省した。
学生時代好きだった先輩
私は女子校に通っていたため、学生時代に熱狂的に好きだった部活の先輩は女子だった。好きといっても、どうなりたいという願望がなく、ただ単に好きだった。推しに限りなく近い存在であった。言葉を交わすだけで、目と目が合うだけで本当に嬉しい。廊下で遭遇するとときめく。部活で指導してもらうとときめく。年賀状や暑中見舞いの葉書を大事にとっておいたり、文化祭で一緒に写真を撮ってもらって友達とはしゃいだりしていた。部活内の暑中見舞い文化って今でもあるのかしら。
先輩がバンドを組んでいたのを真似して、私も友達とバンドを組んだ。先輩のバンドがGO!GO!7188の「C7」や「浮舟」をコピーしていたのを見て、猛烈にGO!GO!7188ばっかり聞いていた。
ただ、当時を思い返すとそんなに親しくしてもらっていたわけでもなく、先輩と私の距離感は遠かった。はちゃめちゃに一方的な片思いだったし、彼女は私にとっての推しであり、アイドルだった。先輩のことを好きでいた期間の部活や学校生活は楽しかった。先輩の引退とともに、部活への熱意もだんだん冷めていき、学校生活にも飽き始めていたように思う。
そう考えてみると、対象が変わっただけで今も考えていることはそう変わらない。先輩は推し活の原初的な体験だったのかもしれない。推しがいる人生って楽しいよな!!
金原ひとみ
金原ひとみは、日々私が持つぐるぐる/もやもや/どろどろをあまりに的確に言語化してくれる作家で、心情表現が細かくて丁寧で本当に好きだ。心の中にそっと寄り添ってくれるような気がする。
特に、『持たざる者』が好きだった。震災以降、どのような行動を選択したのか?を表現しながら、日常を生きる人々の心の揺れを描いた作品。面白いのは、それぞれ異なる立場に置かれたキャラクターのそれぞれに、少しずつ感情移入できる。原発事故の時の言いようのない不安が、日常に侵食して、でも日常に流されていく様を思い出す。もう、思い出す段階になってしまった、あの感覚。あのときはあんなにリアルだったのに。
あとは、生活の描写も現実的で、例えば我が道を生きること、どっちつかずの恋愛、家族の厄介な関係性とかが描かれている。ああ、これって、こういうことってあったよな、とか友達から聞いたな、という感じがありありと思い出される。
あと、パリから帰国してきた時のエッセイ「パリの砂漠、東京の蜃気楼」も好き。パリと東京、それぞれの空気、風当たりが感じられてよかった。空虚な飲みの後に、お腹が空いていないのにコンビニでおにぎりを買って、家に帰ってお酒を注いで、そのまま寝るという行動は私も何回かやったことがある。
村田沙耶香
私にとって、内面を言語化してくれるのが金原ひとみなら、自分がいる世界を俯瞰で見ることができるのが村田沙耶香。村田沙耶香は現存する世界のあり方や、世界の変容可能性を鮮明な手法で示してくれる。
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思春期の女の子が主人公の『しろいろの街の、その骨の体温の』は、学生時代の記憶を外から見ているような感覚になったし、『消滅世界』は夫婦間の性行為が「ありえないもの」「汚らわしいもの」としてタブー視され、子供は人工授精で授かるもの、という認識が当たり前の世界を描いていて、いつか本当にそういう世界が来るかもしれないな、と思った。『コンビニ人間』では、コンビニ店員としての生き方に順応しきった主人公と、世間のずれが表現されているが、しばしば「世間の当たり前」って当たり前なのか?ずれているのはどっちなの?と考えずにはいられなくなる。いわゆる普通とされる生き方に、形式的でも順応してみようとする主人公に対して、周りの評価が急変する場面にはぞっとした。
エッセイの『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』も面白いです。
きれいなシワの作り方~淑女の思春期病税込754円(2020/07/18時点)
友達未満だけど仲良くしてくれたパリピギャル
同じ学校だけど全く同じグループに属さなかったパリピギャルと、通っていた予備校が一緒だったため少し仲良くなった。彼女はいわゆるカースト上位のグループに属していたが、攻撃的になったり悪口を言ったりするタイプではなく、どこか客観的に自分や自分の周囲を見ていたところがあった。自分が所属するグループの子を「あの子たちは自己愛が強いから」と言っていたこともあった。
高校は校則が厳しかったため、スカート丈や染めた髪のことで彼女はしばしば校長や生徒指導の教師から呼び出されていた。でも、彼女は教師に対し「え、でもスカート短い方が可愛くないですか??」と突っぱねたらしい。かっこいいしちょっと笑える。
高校卒業後も、予備校の友達との集まりで時々顔を合わせていた。あまり詳細を思い出せないが、公園でタバコを吸う彼女とぼーっと大学生活について話したような気がする。
彼女は椎名林檎が好き、という私との共通項があった。2012年2月29日、東京事変がその日をもって解散する日本武道館公演のチケットを幸運にも入手した私は、彼女と一緒に行くことにした。確か、雪がまだ残る寒い日だった。お互いに会場の前でガラケーで写真を撮りあったが、一緒のフレームに写ることはなかった。当時のガラケーには、おそらく武道館の前で佇む自分の写真のみが残っているはずだ。
私は「群青日和」を聞きながら号泣していたが、彼女は穏やかな顔でまっすぐ東京事変のステージを見つめていた。東京事変のライブ以来、彼女とは連絡を取っていない。
ふぉ〜ゆ〜「ENTA!2」レポ - 目と目が合ったらミラクル
「目と目が合ったらミラクル」竹内まりやは、牧瀬里穂への提供曲「ミラクル・ラブ」の中でこう言った。そう、目と目が合ったらミラクルなのです。
まさか、そんなミラクルが自分に起こるとは予想もしていませんでした。しかも、年末に行われたふぉ〜ゆ〜単独ショーの「ENTA!2 4U.Zeppin de SHOW」で。
かの有名な「PLAYZONE」における辰巳雄大くんの「椅子ドン」エピソードや、ふゆパラにおけるふぉ〜ゆ〜各メンバーによる怒涛のファンサを目の当たりにしても、それが自分ごとになるとは思っていなかった。でも、私にも、ミラクルが起こった。
「ENTA!2」は、私にとってあまりにも眩しく印象的なイベントだった。記憶力が弱く、公演後ふわっとした事しか覚えていないが、年を越して落ち着いた今、思い出しうる限りの記録を残しておきたいと思う。私のミラクルについてはひとまず置いておいて、順を追って「ENTA!2」の思い出を書いていく。
- ふぉ〜ゆ〜「ENTA!」が、お台場に帰ってくる〜〜!
- ビール(大人の麦ジュース)解禁
- うちわとペンライトとタオル
- オープニングがコメディスターみたいだった
- 堂島孝平さん作詞作曲「Everything 4 You」
- ゲストトーク(ゲスト:爆笑問題)
- 公演ごとに配役をシャッフルするコント
- 今夜はHearty Party〜ジュリアナ
- 目と目があったらミラクル
- 新曲「Velvet Touch」 / 「Scandalous」
- つ〜ゆ〜 VS おつゆ
- ふぉ〜ゆ〜から歌のプレゼント「クリスマス・イブ」
- アンコールでまさかの「どしゃぶりヒーロー」
ふぉ〜ゆ〜「ENTA!」が、お台場に帰ってくる〜〜!
突如「Everything 4 You」を披露したあの「ENTA!」のパート2が見られる日が来るなんて。この時を私は待っていたよ!心のどこかで期待していたけど、やっぱり嬉しい。ZEPPごと、お台場丸ごと好きになりました。LOVEお台場。ちなみに、東京のほか、大阪、名古屋でも公演が行われており、東京公演終了後もTwitter上のレポを読んで楽しむことができた。
公演の1ヶ月ほど前、「ENTA!2」のチケットが届くや否や座席を確認した私は、きっと客席にメンバーは降りてきてくれるだろうけど、この位置には来ないであろう、と確信していた。私の席は、入り口の壁に面した通路側の席、すなわちステージから見た端っこの席であった。客席に降りる、もしくは客席からステージに上がる場合は、通常は客席の中心を走る通路を使うはず、そう思ったのだ。
正直、客席中側の通路席や前方席を一瞬期待はしたが、どんな席でも楽しませてくれるのがふぉ〜ゆ〜だ。チケットを手にすると、1年ぶりにZEPPでふぉ〜ゆ〜を見られることへの期待がより一層高まった。「放課後の厨房男子」や「ふゆパラ」でもふぉ〜ゆ〜に会っているのに、それとは何か違う期待感が私の中で渦巻いていたのだ。
ビール(大人の麦ジュース)解禁
「ENTA!2」では、前回は売られていなかったビール(辰巳雄大くん風に言うと大人の麦ジュース)が解禁されたことも嬉しかったポイントの一つ!ハッピーアワー大好きアイドルのふぉ〜ゆ〜とビール。めっちゃ最高な組み合わせ!
↑参考画像。ふぉ〜ゆ〜ラインライブ2020年1月13日配信分スクショより。
私は会場に着いたら速攻でドリンクコインをビールと引き換え、オロナミンCのごとく一瞬で飲み干した。客席でビールを飲みながら「ENTA!2」を楽しむ余裕などないのでは、という心配があり、開演前に飲んでおこうと思っていたのだ。私は休日の昼公演に入ったので、休日の昼独特の開放感とこれからふぉ〜ゆ〜に会えるワクワクが相まってめちゃめちゃフワフワした気分になった。たった一杯のビールで。
ちなみに、着ていく服も特別なものにした。ドレッシーに着飾ったわけではないけど、「ENTA!2」に着ていくことを考えて、普段はあまり着ないサスペンダー付きのスカートを買った。推し色=辰巳雄大くんの黄色をどこかに身につけたいな、と思ったので、黄色のチェックのカットソーをインナーに着た。
これは意識して買ったわけではないけど、辰巳雄大くんを推すようになってから一際お気に入りになった蛇モチーフのブレスレットも着けて行った。準備万端すぎる。楽しむ準備ができすぎて出木杉くんになっている(?)。
うちわとペンライトとタオル
↑左から)「ENTA!2」タオル、ふぉ〜ゆ〜ペンライト、ふぉ〜ゆ〜チケットファイル、「ENTA!」パンフレット、「ENTA!」フライヤー、辰巳雄大くんうちわ、ふぉ〜ゆ〜ミラー、「ENTA!2」パンフレット
「ENTA!2」で解禁になったのはビールだけではない。11月に開催された「ふゆパラ」で公式発売されたペンライトと、うちわの持ち込みがOKとなった。
さあ明日からENTA2。あっちやそっちとお話しして公式ペンライトと団扇の持ち込みができるようになりました。どちらも使用はみなさんが立っている時。更に団扇で盛り上がるのはふぉ〜ゆ〜が歌ってない時にお願いしますね。ヒートアップできる場面が複数あるのでそこでやっちゃってください #ふぉ〜ゆ〜
— ふぉ~ゆ~「ENTA!3」公式 (@4uEnta) 2019年12月10日
ZEPPは客席がフラットなのにうちわは必要か否か?誰からも見えないよね?ということでTwitterのタイムラインが若干ざわついていて、「たしかに」と思ったのでうちわは家に置いてきた。私が行った当日は、公式ペンライトを持参している人はたくさんいたが、うちわを持っている人はあまりお見かけしなかった。
加えて、会場でパンフレットと共に販売されていたタオルも一部の演出の中で振り回しOK。このタオル、デザインがZEPPっぽさとふぉ〜ゆ〜っぽさのハイブリッドになっていてかなり可愛かった。
緑から黄色、黄色から赤、赤から紫になっていくビビッドなグラデーションがフェスとかバンドのライブっぽくて、「ENTA!」ロゴもいい感じ。ただ、会場に開演20分前くらいに着いたため、買おうとした時にはすでに売り切れていた(後日、もう1公演見に行った時にゲットしました)。
オープニングがコメディスターみたいだった
ENTA2全15公演終了しました。ありがとうございました。
— ふぉ~ゆ~「ENTA!3」公式 (@4uEnta) 2019年12月29日
ふぉ〜ゆ〜と作家を交えて構成を組み立て、照明、音響、美術
映像、CGにドローンまで様々な分野の力と知恵を集めてここまできました。またZeppでみなさんの笑顔を見られるまでちょっとツイッターはお休みします。忘れないで待っててください! pic.twitter.com/dvhiLMySzY
客席に入ると、ステージ上には、4人のメンバーカラーである緑・黄色・赤・紫に彩られた「ENTA!」の文字のライトが置かれていて可愛かった。ミニチュアにして売ってください、部屋に飾るので。
東京公演が終わりちょっとほっとしています。ENTA2はその場で決めたり判断したりすることが多くて1日があっという間です。オープニングを毎日かえてるんですがあれも当日決めてます。話すテーマも当番ゆ〜と昨日終わった後何してたって話しからヒントを得て決めてます。ゆるいです笑 #ふぉ〜ゆ〜 pic.twitter.com/p1tSzYOoHC
— ふぉ~ゆ~「ENTA!3」公式 (@4uEnta) 2019年12月15日
暗転すると、スクリーンには外のお台場の風景とサングラスでキメたふぉ〜ゆ〜が映し出され、ファンキーなミュージックとともにZEPPに向かってくる。あの登場の仕方良かったな、海外のコメディスターみたいで(完全にイメージ)。すると、あっという間に彼らが客席から登場!!
私のいた壁側の扉とは反対側の扉から、メンバーが会場内に入って来た。センターの通路を通ってステージに上がるんだろうな……と思ったら福ちゃんがスタスタ向かってきてとても驚いて声が出た。文字にすると「ほう?…ぇぇえええええええ!!」。
叫んでいる場合では全くなく、私の前後のお客さんは福ちゃんに向かって手を差し出し、福ちゃんはそれに応えるようにして一人ずつタッチしてステージへと去って行った。完全に面食らってタイミングを逃した私はうまく手を差し出すことができず「おっ、おう…」みたいな感じになったが、それよりも福ちゃんがあんなに至近距離を通過したことに感動していた。至近距離の福田さん、背が高くて凛とした横顔で、今更ながらハイパーイケメンでした。
予想外の展開になるからショーって面白い。まだふぉ〜ゆ〜が入場してきただけなのに、私の期待感はこの時点でMAXになっていた。
堂島孝平さん作詞作曲「Everything 4 You」
そうして始まった「ENTA!2」。1番最初を飾るのは、堂島孝平さん作詞作曲の「Everything 4 You」。前回の「ENTA!」で初めて発表された曲でもある「Everything 4 You」は、今まで何回も聞いているはずなのにかなりグッときた。
グローブ座でも「Everything 4 You」を聞いたし、なんならその前BSの番組に出演した時も聞いた。LINE LIVEで配信されたふゆパラの「Everything 4 You」は繰り返し再生し、オールナイトニッポンでのアカペラも、何度も聞いた。それでもなお、「Everything 4 You」は鮮度を保ったままで、キラキラと輝いている。パフォーマンスを見られるのも嬉しいけど、何より歌ってるふぉ〜ゆ〜自身が嬉しそうなのがいいよね。
実現するまで何回でも言うけど、配信かCD販売で公にリリースしてほしい。できることならMVも撮影してYoutubeにアップするかDVDで販売してほしい。「ENTA!」や「ふゆパラ」「ENTA!2」「ジャニーズカウントダウン」など今までのライブテイクを編集した映像でもいい。切実にお願いします。
ゲストトーク(ゲスト:爆笑問題)
日替わりで様々な芸能人や著名人の方をゲストに迎えるトークコーナー。私が行った回は爆笑問題がゲストだった。爆笑問題のお2人、前回「ENTA!」の時も出演していて、ふぉ〜ゆ〜に対する理解と愛の深さを感じた。
オールナイトニッポンでメインパーソナリティをやったにもかかわらず自分たちの楽曲音源(太田さんによると「あれだよ!全部全部!ふぉ〜ゆ〜!っていうやつ!」)を流せず、アカペラで歌唱したこと、生放送で応じるには少々ヘビーだった生電話での人生相談などに触れ、「お前らはいい人すぎるんだよ!!」みたいなことを太田さんが言っていた。私もそう思うし、そう言うところがふぉ〜ゆ〜の良いところだよね。周りの人からの信頼が厚いのも、そう言った所以なのかな、と思う。とはいえ、近頃は主に福ちゃんから直談判を思わせるエピソードが多数飛び出してきていて、板挟みの中でも主張して、切り拓こうと頑張ってるのかな、とふと感じている。
爆笑問題のラジオ番組や、「タイタンライブ」に来なよ〜みたいなことを、太田さんも田中さんも言っていて、ふぉ〜ゆ〜は「ぜ!ひ!」みたいな感じで喜んでいてほっこり良かった。しかも後日、しっかりラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」につ〜ゆ〜(福田・辰巳)が出演している。
あと、爆笑問題の後輩で、落研出身の芸人・まんじゅう大帝国が飛び入りで来ていて、ネタを披露したあとトークパートにもいたけれど、いわゆる爪痕必死の圧迫感がなく、のほほんとしていて個人的にはいいな、と思った。芸人としてはどうなのかはわからないですが…ネタもゆるりとしていて、雄大くんが三遊亭歌武蔵さんに落語を教えてもらった話とかも嬉々としながらしていて、いい人たちだなーと思った。
あと、福ちゃんが前回太田さんの股間を掴んで仕事が増えた、みたいなことを言っていて、今回も掴もうとして太田さんと揉み合いになっていた。と言うか、ふぉ〜ゆ〜全員が太田さんと揉み合いになっており、カオスな感じで完全に男子校ノリになっていた。ふぉ〜ゆ〜2020年いいことあるといいね。
公演ごとに配役をシャッフルするコント
回ごとにくじ引きで配役を決めるコントもボリュームがあって楽しかった。コントのテーマはふぉ〜ゆ〜 サスペンス劇場「逃走犯は崖に行く」。くじを引いた結果、福ちゃん→刑事、雄大くん→犯人、こっしー→お母さん、松崎くん→女子高生に。こっしーはお母さん役を引き当てたとわかると文字通り打ちひしがれていた(その割に、派手なブティックスタイルに身を包み、ステージ上に出てきたこっしーは一番ノリノリだったと思う)。
福田悠太:刑事
福ちゃんが演じる刑事はすっとぼけた人で、福ちゃんがやったからすっとぼけてるのか元々のキャラクターがそういう設定なのかちょっとよくわからないが、犯人から「何か食うもん持ってこい」と言われて「公文式」を差し出してみるお茶目さを持っている。
青島刑事を彷彿させるカーキのモッズコートを着ていて、「おっ、お台場感」と思った。劇中ではレインボーブリッジは登場せず、崖の上でストーリーが展開された。
辰巳雄大:逃走犯
雄大くん演じる犯人は、多分キャラクター的には一番普通の人で、黒のニット帽にパーカー、黒スキニー。忍んでる感はあるけど、犯人じゃなくてもそういう格好の若者いそう、というおしゃれな感じ。松崎くん演じる女子高生を人質にとって崖に逃げる。雄大くん、全身黒だと顔の小ささが際立っていてまじで忍びかと思った。忍者感があった。
松崎祐介:女子高生
松崎くんの女子高生役、ぶっ飛んでいてまじで良かった。「放課後の厨房男子」第1弾で登場した水野くん(前野朋哉さん)の妹を松崎くんがやってた時も、振り切れすぎていて爆笑したが、今回の女子高生役は人質にとられているという状況にも関わらず「なんで逃走犯は崖に逃げたがるの〜??」「なんでサスペンスドラマのエンディングは竹内まりやなの〜??」(すみません、セリフはニュアンス)などといっていてウキウキるんるんしている。可愛い。
あと「ねえねえねえねえ!」って言って自分の話始めるの可愛かった。なんか松崎くんの女子高生は、女装への過剰さみたいなところが無くてそれも良かった。変なんだけどしっくり来た。
越岡裕貴:母親
こっしーは逃走犯のお母さん。関西弁にふわふわパーマ、どぎつい色彩の洋服にサングラスをかけたインパクト大なお母さんだった。こっしーがラインライブやぴたラジでたまに話してくれる関西弁はめちゃめちゃすんなり入ってくるけど、見た目とキャラクターのインパクトが強すぎるのか、コントではエセ関西弁に聞こえた。わざとなのかな、あれ。
逃走犯である息子の説得のために、崖に現れるが、竹内まりやの「シングル・アゲイン」とともに、予想外の告白を始める重要な人物。息子とお揃いのペンダントを持っている。
コントは相変わらずわちゃわちゃしていて面白かった。どこからどこまでアドリブなのか、どこの台詞が飛んでいるのか、私はあんまりよくわからなかったけど、4人でやるコント、もっともっと見たいと思った。毎週ふぉ〜ゆ〜がコントをする番組とかあったら良いのにな、「LIFE」みたいなやつ。
ちなみに後日もう1公演見に行った時は初めて福ちゃんが犯人役を引き当てた回で、「台詞がわからねんだよ!」「次なんだっけ?(マツに小声で聞く)」などステージ上で福ちゃんが困りに困っていて、それはそれで面白かった。
今夜はHearty Party〜ジュリアナ
コント終盤で、全てのことが収まったのち、女子高生の松崎くんが「パーティーしようよ〜」とこっしーお母さんに向かって言い出す。そして竹内まりやの「今夜はHearty Party」がかかると、会場全体でコール&レスポンスすることに。
「ジュリアナ」「やってて良かったね(公文式)」「ちょ〜っと厳しくな〜い?」の3つの振りを「今夜はHearty Party」に合わせてみんなで踊るというものだった。「今夜はHearty Party」のキラキラしたサウンドと、回るミラーボール、「ジュリアナ」が組み合わせられ、「ディスコだ……!」と思った。私はペンライトをぐるぐる回しながら「ジュリアナ」を踊った。「ENTA!2」タオルを回しながら踊っている人もいた。ただただキラキラしていて楽しかった。
目と目があったらミラクル
決して曲目が「今夜はHearty Party」から「ミラクル・ラブ」に変わったわけではない。ミラクルが起こったのは紛れもなく「今夜はHearty Party」だった。この項目のみ、めちゃめちゃ個人的な話です、すみません。
こっしーお母さんが、雄大くん演じる逃走犯に「皆さんに謝罪しないと!ほら行ってきて」みたいな感じで客席降りを促し、なんと私がいたブロックのすぐ後ろの通路のお立ち台に辰巳雄大(推し)が降臨した(この時おそらく他のメンバーも降りていたと思うけど、推しを見るのにあまりに必死になっており、残念ながら記憶が曖昧になっている)。
皆さん「ふゆパラ」で慣れているのか、客席降りにあまり動じることもなくこなれた感じで楽しそうに踊っている。私もペンライトをぐるぐるさせながら踊るも、心の中では「近!!!!!!」と叫んでいた。こんな間近に推しの背中を拝見できる日が来るとは…と思って感慨にふけっていた。顔、というか頭が小さいしめっちゃ「ジュリアナ」を踊っているし、本当に少女漫画みたいな感じで辰巳雄大くんからキラキラオーラが出ているような感じがした。全身黒の忍びスタイルであんなにキラキラしているなんて、発光成分がすごい。
しかし後ろ姿を至近距離で拝んでいる間はまだ良かったものの、360度見渡すスタイルで踊り始めた雄大くん。今まで面していたブロックに背を向け、なんとこちらを振り返った。ここで私のHP(ヒットポイント)はほぼほぼ0に近い状態になる。こんなこと現実に起こるのか?と思った。こんな近くで見ていて良いんですか?こんな近くで一緒に「ジュリアナ」踊っていて良いんですか?
1人1人の目を見ながら、頷きながら「ジュリアナ」を踊る雄大くんを全神経を集中して凝視した。私とも目を合わせてうなずいてくれた雄大くん。HP(ヒットポイント)はほぼほぼ0から0になりました。生きてて良かった。まりやさんすごいわ、人生の真理。「目と目が合ったらミラクル」だわ。
さらにこれだけで終わらなかった。お立ち台タイムを終えると、当初私が「この通路はメンバーは通らないだろう」と思っていた壁側の通路に向かって雄大くんが歩いてきた。「え、来る」と思った瞬間は頭が真っ白になりかけたが、オープニングであたふたして福ちゃんとハイタッチできなかったことを瞬時に思い出し、また自分の前のお客さんがごく自然にすっと手を差し出して待っているのを見て、私も手を差し出した。
直前の直前まで、「ほんまか、これ…」という思いだったが、私の横の通路を通る雄大くんとハイタッチすることができた。部活とかでやる「パーン!」てやる感じではなく、しっかり触れる感じで丁寧だった。どこまで丁寧なんだ、辰巳雄大くん。まりやさん、「手と手が触れたらミラクル」……。私は彼らがステージに戻ってからもミラクル化した自分の左手をボーッと見つめていた。
図らずもENTA!のジュリアナで辰巳さんとタッチしてしまい、今日1日、今年1年色々なことがあったけれど左手がスーパースペシャルすぎる、シルキータッチすぎる、それに尽きる。
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年12月14日
↑追記:あまりに嬉しかったので言葉選びをする余裕もなかったのですが、言うなればそこはシルキータッチではなく「ベルベットタッチすぎる」と言うべきだったのでは?と反省しています……!
新曲「Velvet Touch」 / 「Scandalous」
コントからの着替え中継を経て、新曲「Velvet Touch」へ。こっしーがプロデュースした衣装は、深いレッドのナポレオンジャケットだった。メタリックな仕様になっていて、個人的には“夜の街、銀座”みたいなイメージの大人スパンコールギラギラ衣装でかっこよかった。中に着たシャツのデザインも一人一人違う仕様になっていて、黒地に金の刺繍が入っていたりして豪華だった。こっしーはラグジュアリーな華やかさを知っている。
作詞作曲を井出コウジさんが手掛けた「Velvet Touch」は重厚感がある大人っぽい曲だった。KinKi Kidsの「Bonnie Butterfly」やA.B.C-Zの「Vanila」「Lily-White」といった、切ないマイナー調+大人スタイリッシュを掛け合わせた曲の数々を手がける井出さん。「Velvet Touch」もスタイリッシュでよかった。メンバー4人のソロから展開していく感じも、メンバー1人1人の佇まいにフォーカスする照明・演出とばっちり合っていてすごく印象に残った。
「Scandalous」は、作詞が辰巳雄大くん、ラップがZaki(松崎くん)、振付が福ちゃん担当。禁断の恋と、ふぉ〜ゆ〜とファンとの関係性のダブルミーニングになっていて「邪魔してみたら?止まらないけど」「馬鹿なフリならいつでもするよ」「逆襲の日は近づいているよ」など刺激的な言葉が並ぶ。
私はその言葉の節々に、雄大くんの、というかふぉ〜ゆ〜の煮えたぎるような闘志のようなものを感じて、彼らの今までの活動や、発言を思い返していた。「Scandalous」は4人からの宣戦布告だ。
ふぉ〜ゆ〜がレギュラー以外のテレビやラジオで特集を組まれたりゲストを呼ばれたりするたび、自虐的なネタ(30歳以上なのに売れないジャニーズ、苦労人、貧乏アイドルなど)が冠につくのが、ちょっと気になってはいた。本人達はそれを強みにして自分達を売り込んでいるのだから、別に嫌だとは思っていないけれど、自虐をフィーチャーするあまり彼ら自身の面白さまで踏み込めていない時もあり、若干物足りなさを感じることもあった。
でも「Scandalous」の歌詞が、ふぉ〜ゆ〜自身のスタンスを高らかに宣言しているかのように私には感じられた。ふぉ〜ゆ〜があの歌詞を歌ってくれたことで、自分達がどうなっていきたいのか、そのために何をしていくのかを表明してくれたような思いになった。
ここ数年彼らを見てきた身としては、確実に逆襲の日は近づいていると思う。世間にスキャンダルを巻き起こしてほしい。あと、雄大くんは歌詞書くのが好き、とのことなので(2019年12月26日のラインライブで言ってた)、ばんばん世に送り出してくれたら嬉しい。私は雄大くんの書いた詞も、Zakiさんのラップもすごくハマっていてよかったと思う。
しかし、Scandalousを知る前に、ふぉゆに「華麗なる逆襲歌ってほしい」とか無邪気に言ってしまったけどScandalousはふぉ〜ゆ〜なりの華麗なる逆襲だな。
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年12月14日
ちなみに、振付で言うと「スキャンダラス!スキャンダラス!」の振りも大好きなんだけどその直後のピョーンっていう音と一緒にピョーンって飛ぶところがマリオみたいで好きです。照明もフラッシュみたいな感じでかっこよかった。
つ〜ゆ〜 VS おつゆ
ゲストの爆笑問題さんからのリクエストトークで、M-1グランプリ3回戦まで進出した福ちゃん&雄大くんのコンビ“つ〜ゆ〜”が漫才を披露することに。個人的には、雄大くんの剛くんのモノマネと福ちゃんの「なっ!ヒーガシ!」っていうところ、あと光一さんが歌詞を忘れたときのごまかし方を再現するところが好き。「光一さんが歌詞忘れをごまかそうとして客席を煽る」物真似をする雄大くんの歌い方、光一さんの癖をばっちり捉えていて爆笑でした。 さすが直属の後輩だけある。
そして、つ〜ゆ〜に対してこっしー&松崎くんのコンビ“おつゆ”が誕生。即興のコンビニコントを披露していて、その場で考えたのに面白くてつ〜ゆ〜が嫉妬していた。2020年1月30日のラインライブでもおつゆがネタを披露していたが、本気でネタ準備して披露したらかなり面白くなりそうだと思う。つ〜ゆ〜 VS おつゆでガチネタ対決とか、どうでしょうラインライブさん。
ふぉ〜ゆ〜から歌のプレゼント「クリスマス・イブ」
ふぉ〜ゆ〜からのクリスマスプレゼントとして、山下達郎さん「クリスマス・イブ」を4人でカバー。ハモリがめちゃめちゃ綺麗で、きっととても練習したんだなあ、と思った。静かなZEPPのステージでふぉ〜ゆ〜が「クリスマス・イブ」を歌う姿は、なんだか年末ならではの1年駆け抜けてきたよな感に溢れていて、忘年会みたいな気持ちになってしみじみした。事実、年末のピークはこの日だったと思う。後日のラインライブクリスマス配信も楽しかったけどね。
アンコールでまさかの「どしゃぶりヒーロー」
アンコールで出てきたふぉ〜ゆ〜は、街にいそうな身近な衣装だった。雑誌で確認したら、オープニングで着てた衣装のインナーだったのね。雄大くんのゆったりTシャツ最高だったな。そして、まさかの「どしゃぶりヒーロー…Always ふぉ〜ゆ〜」披露。ゴゴスマで見た以来だった。ふゆパラでも、去年の「ENTA!」でも歌われなかった、でも間違いなくふぉ〜ゆ〜のオリジナル楽曲。「こんなに良い曲だったっけ?」と思った。ゴゴスマで見た時よりも、ふぉ〜ゆ〜は歌が上手くなっていてかっこよくなっていた。きっとそれだけのこと。でも全く違う曲のように思えた。ふぉ〜ゆ〜のひたむきな感じが表れていて、とてもグッときた。
今まで積極的に歌ってこなかったことには理由があるのかもしれないけど、また聞きたいなと思う。ジャニーズカウントダウンでもやったようなので、今後に期待したい。
そして、「GACHI×4」「Thank you for your love」でラストを飾った。メンバー紹介のようなコール&レスポンス曲「GACHI×4」は、掛け声の部分を「ENTA!」に変えてのパフォーマンス。指3本で「ENTA!」の“E”を作る。ちなみにこの曲、「GACHI」の時では掛け声が「GACHI」でよいしょって感じの腕を上下する振りでおなじみで、「ふゆパラ」の時は掛け声が「ふゆパラ」になり、手首をきゅきゅっとひねる振り。掛け声と振りのセンスが良すぎてコールアンドレスポンス毎回楽しい。
「Thank you for your love」は、ファンとふぉ〜ゆ〜、双方向の「ありがとう」を感じられる曲。エネルギッシュだな、と思う。ふぉ〜ゆ〜は、いつでも元気でいつでも愉快で、いつでもかっこいい。そのことを噛みしめながら迎えたラストだった。
とにかく、多幸感でいっぱいの「ENTA!2」だった。ぜひとも「ENTA!3」もやってほしいし、なんならキンキコンみたいな感じで年末恒例行事にしてほしいし。あと、素敵なオリジナル楽曲が一気に増えて本当に嬉しかった。「配信して!」って言い続けたいと思う。個人的にはCDで手元に置いておきたいし、歌詞カードとか眺めたいので、ふぉ〜ゆ〜のオリジナル楽曲の数々がいつか配信&CDとして販売されることを願っている。
欲を言えば、歌詞カードとかジャケット見て改めて感動したいから配信もいいけど今までのふぉ〜ゆ〜曲全部収録したミニアルバムほしいなー
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年12月15日
1. Everything 4 you
2. ENTA!
3. どしゃぶりヒーロー
4. Velvet touch
5. Scandalous
6. Thank you for your love
とかどうでしょう?
Bonus track. 肋骨ミュージック
— きんきらなか (@kyankinki4u) 2019年12月15日
↑「ENTA!2」の後にしたツイート。「GACHI×4」って、「ENTA!」の時は曲名も「ENTA!」になるのかと思ってそう書いたら違ったみたいで……すみません。
ミラクルは起こる。だから、ふぉ〜ゆ〜は、彼ら自身とファンが望めばきっとデビューできるし、きっと活躍する。私にミラクルを起こしてくれた彼らに、ミラクルが起こらないはずがない。いつまでも、そう信じている。
追記:1年後、「ENTA!3」にも行きました、新曲が増えたよ!
好きの所在について、現実と非現実
ふぉ〜ゆ〜のおかげで、推しごとが充実しまくっていた2019年。超楽しかった。ただ、その一方で自分の中で、“好き” という気持ちの折り合いがわからなくなってしまい、年の瀬のほとんどこのことを考えていた。2019年、すっきり終わるためにここに全てを書き残しておきたいと思う。
「ENTA!2」で思いがけず良席を引き当ててしまい、完全に浮ついていた私は、「ENTA!2」における出来事を嬉々としながら非オタの先輩に話した。
事実、「ENTA!2」以降私の頭の中には常にふぉ〜ゆ〜がいて、辰巳雄大くん(推し)がいて、「ENTA!2」のことをいつでも鮮明に思い出すことができ、なおかつ幸せな気分に浸ることができた。
↑「ENTA!2」昼公演後のお台場は晴天でした!
しかし、そんな浮ついた私を見た女性の先輩2人からは、差し迫った感じで「絶対この推してるアイドルの子には恋人がいるに決まっている。絶対にこの人の恋人になるのは無理なんだから、目を覚ますべきだ」と言われた。恋人もろくに作らず、久々の恋バナもそこまでネタが無い割に、「ENTA!2」の話であまりに私が浮ついていたからだったのだろうか、「ファンレター書いたりもしてます」と言ったら「ストーカーみたいで怖い」と言われた。先輩達の目は真剣だった。
私はヘラヘラ笑いながら「え〜〜??」と返すので精一杯だった。心がバキバキと音を立てて折れていくのがわかる。帰ってからも、次の日仕事をしていても絶望感が消えてくれなくて、メンタルは瀕死だった。でも、仕事があって良かった。うっかり休みの日だったらあまりに悲しくて起き上がれなくなっていたかもしれない。
自分が思っている以上に打ちのめされてしまって、自分でも何がそんなにショックなのか把握できないままに、私の「辰巳雄大くんが好き」という気持ちは所在を無くした。「ENTA!2」や「ふゆパラ」「放課後の厨房男子」「SHOW BOY」……今年1年振り返ってみただけで、いくつも出てくるキラキラしたふぉ〜ゆ〜の思い出に土足で踏み込まれたような思いがした。
真偽のほどは確かめようがないにせよ、私は「推しに恋人がいる可能性がある」ということが悲しかったわけではない。みんな頭のどこかでわかっていることだ。でも、例えばミッキーマウスに向かって、実際には中に人が入っていて、その人がどういう人で、実は頭と胴体は分解できるということを高らかに言う人がもしいるとすれば、私はその人とは一生分かり合えない気がしていて、先輩から言われたことはそれに近い事だと思う。
それに、「絶対に恋人になることなんてできないんだから」「目を覚まして」という部分の意味が皮肉ではなく本当にわからなくて、書いてる今でも全身全霊で反論して拒否したいのに言葉が出てこなくて悔しい。
本気と書いてガチで雄大くんのことが好きだけど、それは絶対に恋人になりたいと思っている“好き”では無いし、もし仮にそうだったとしても、恋人になれる可能性がなかったら好きだと思う気持ちすら否定されなければいけないの?個人の気持ちは自由で良いはずでは……?そもそも「目を覚ませ」って寝てねえんだよ!しっかり起きてるわ!
私がふぉ〜ゆ〜を、辰巳雄大くんを好きだと思う気持ちはリアルで、ステージにいた彼らも、iPhoneの画面上で見る彼らもリアルだと思ってきたけれど、そのどれもが実はリアルでは無かったのだろうか。「Everything 4 you」や、「Scandalous」、どんどん増えていくふぉ〜ゆ〜のオリジナル楽曲を聞いて、どんなことよりも嬉しいと思った私の感動は、私の外に出ていきようが無い気持ちは、どこに置けば良いの?
そんなことをつらつら考えていたら、ふぉ〜ゆ〜4人で登場するLINE LIVEの配信があった。クリスマスSPと題されたその配信回では、事前に「ふぉ〜ゆ〜に背中を押してほしいエピソード」を募集し、採用されたファンとふぉ〜ゆ〜が生電話することになっていた。
↑クリスマス配信のふぉ〜ゆ〜。4人とも愉快でかわいいですね。
生電話には松崎くんファンが採用され、相談内容は端的にいうと、「5歳年下の男の子から告白されたが、松崎くんのことが一番好きだし付き合うかどうか迷っている。現実見ろよって背中を押してくれるか、このまま松崎くんのことを好きでいて良いよ、って背中を押してくれるか…」というものだった。
リアルと非現実の間を行き来していたところだった私にとって、内容は少し違えど、この方の質問はどこか他人事だと思えなかった。しかし、この結構センシティブなトピックに対して、ふぉ〜ゆ〜がどう答えるのか気になる。各メンバーの答えは以下の通り。
福ちゃん→マツが本当に相談者の方と付き合えるのであればそうすれば良いし、そうじゃないなら告白された男の子と付き合って、マツは毎年サンタクロースとしてクリスマスにプレゼントをあげるだけの存在になれば良いのではないか。
こっしー→「(松崎くんのことが好きでも良いから)とりあえず付き合ってみて」、というのは違う気がする。嫌いじゃないのであれば、付き合う前に遊んでみて、それでもマツが良いって言うのであれば、マツの住所(or LINE ID)教えるから!!
辰巳→相談者がマツを思う気持ちもわかる。でも一緒に今配信を見ていて、相談者と同じくらいマツのことが好きな人もたくさんいて、ライバルは多い。その中で、一人の男性が相談者の方に誕生日直前に告白するなんて相当な覚悟だから、一回お付き合いした上で、その男性と一緒にマツを応援してくれたら嬉しい。
マツ→俺か、俺以外か(笑)。
福ちゃんとこっしーは、リアルなように聞こえるけど結構フィクション型な答えだと思った。マツとのリアルな恋愛関係をちらつかせつつ、(でもフィクションだっていう前提ありきだからね?)っていうのをやんわり、そしておちゃらけながら伝えている。詰まるところは、告白してくれた男の子と向き合ってみたら、ということが言いたかったのだと思う。
マツは、感覚的に答えました!って感じ。松崎くんの可愛さってこういうところだと思う。シンプル。
それで、推しだからということでは無いのですが、私は雄大くんの答えに勇気をもらった気がする。相談者には「マツのことを好きなままで良い」と気持ちを否定せず、若干置いてけぼりになりつつあった、その他のファンの気持ちも拾ってくれた。「リアルでも幸せになって、ふぉ〜ゆ〜のことも好きでいてね」、そう言われた気がした。
あと、文字起こしていて気づいたけど、視聴者から一番支持の多かった雄大くんの答えと、福ちゃんの答えは言い方が違うだけで言ってることは一緒だね。ぶっつけでやるには、会話の導線をコントロールするのが難しい話題だったとは思う。
生電話は、身近さ、親しみやすさを売りにしている彼らならではの企画だと思った。友達同士でクリスマスに集まって飲んでいる、みたいな雰囲気の中に、1人だけとはいえ、ファンが入っていくことができる。ファンとより距離を近く!という彼らなりの思いがあったのでは?
私は楽しく見ていましたが、企画に対して思うところがある人がいるのも理解できます。(相談者の方はめちゃめちゃラッキーだったというだけなので、攻撃される理由は全く無いと思います、幸せになってほしい)。
そして、この生電話における雄大くんの回答こそが、私のスタンスになっていくのではないか、と思った。“好き”という気持ちのありかもまた戻ってきた。ずっとふぉ〜ゆ〜のことを、雄大くんのことを好きでいるために、ちゃんと生きていくね。いつもありがとう。
また、少し前に読んで心を動かされたにもかかわらず動揺していて思い出せなかったのですが、はらだ有彩さんの連載で「カードキャプターさくら」を取り上げた回にも勇気をもらいました。
“好きな人と唯一無二の関係にならなかった、私と好きな人の間に強い運命がなかった、でもただそれだけ”
“あなたを覚えておくことだけが、私の幸せ”
さくらに対する知世の“好き”のスタンスが解説されています。アイドルとファンの図式にも当てはまると思いました。
運命がなくても、恋人になれなくても、好きなままでいていい。
自信を持って2020年もふぉ〜ゆ〜、辰巳雄大くんを推していきたいと思います。良いお年を。
【勝手にコーデ】ふぉ〜ゆ〜に似合うブランドはこれだ〈願望セレクト〉
ふぉ〜ゆ〜が駆け抜けた2019年。目まぐるしくて楽しかった2019年(まだ終わってない)。ふぉ〜ゆ〜はメンバー全員が33歳になりましたね!よっゾロ目!!
これを機に(?)前々から思っていたことを書かせていただきます。
それは、ふぉ〜ゆ〜×ファッション = 相性抜群。→ファッションとの関わりをもっと持ってほしい。
というのも、ふぉ〜ゆ〜はみんなスタイルが良く、シュッとしている。「Endless SHOCK」の劇中、「SOLITARY」でスーツスタイルで直立する彼らのシルエットの美しさたるや目を見張るものがあります(というかいつも目がいくつあっても足りず、視点が定まらずに「SOLITARY」が終わる)。
KinKi Kidsのバックについている時も、赤のセットアップや、メタリックゴールドキラキラの衣装、ふんわりしたオーガンジー付きのブルーの衣装(ふゆパラで着てた?)など、シュッとしたふぉ〜ゆ〜のスタイルを生かした衣装の数々を見事に着こなしてきた彼ら。
あと!!!こっしーが考えた「ENTA!2」のステージ衣装最高でした!わかってる!!こっしーおしゃれスタイリッシュ。
とは言いつつも、テレビや雑誌においては、ふぉ〜ゆ〜の人の良さを表すためなのか、なんとなく親しみやすい感じの衣装が多い気がする。チェックシャツとかナチュラル系とか。
それも似合うしかっこいいけど、ゴリッゴリのハイブランドに身を包んでバリッバリのファッションフォトを是非とも撮ってほしいんじゃ……なんなら『GQ JAPAN』とか『装苑』とかに出てほしいんじゃ…絶対似合うし映えるもん。普段の愉快なふぉ〜ゆ〜と、ファッショナブルふぉ〜ゆ〜のギャップ萌え、悪くないでしょ??『スピリッツ』のレスリー・キーのキワい写真も素敵だったことだし……。
ふと思い出して『平凡ブルータス』引っ張り出してみたけど、もっともっともっともっとふぉ〜ゆ〜のファッションフォトください!松崎くんにアクネのコートを着てもらったのはグッジョブすぎました!またお願いします!!
あと、2019年11月9日配信のLINE LIVEで、メンバーが松崎くんに似合うコーディネート考える対決も最高でした。4人で古着屋に入っていく画が最高すぎた。もっともっともっとお願いします。
というわけで!各メンバーに着てほしいおすすめブランドを勝手に書いていきまーす!!超絶独断と偏見ですが超真剣に考えてみました!
辰巳雄大くんにおすすめのブランド
1. アレキサンダー・マックイーン
私が辰巳雄大くん推しで、なおかつマックイーン推しというのを差し引いても、是非とも雄大くんにマックイーンのセットアップ着てほしい。じゃらじゃらキラキラの刺繍がわーっと入ってるジャケットか、抽象的な模様が描かれてるやつがいいな。アレキサンダー・マックイーンはテーラードがめちゃんこキレイで超端正なのに、デザインがアヴァンギャルドなんです!ふぉ〜ゆ〜もアヴァンギャルドなグループだよね?!マックイーンの刺繍や装飾を含めたデザインって、「鮮やかで美しい」みたいなさらっとした印象だけじゃなく、必ず“危険な香り”を裏に感じさせるところがコアにある。でも、それでいて崩れずにしっかりエレガントなところが魅力だと思うんだよね。美しいバラにはトゲがある、みたいな感じ。独特のオーラがある。
Alexander McQueen | Menswear Spring/Summer 2019 Highlights
雄大くんは、サッカー好きの爽やか青年+コミュニケーション強者+みんなに優しいみたいな“ザ・人気者”的なイメージを最初私は持っていて、確かにそういう面もある人だと思うんだけど(端的にいうとめちゃめちゃモテそう)、自作の歌詞に“逆襲”っていうワードを入れ込んでくるあたり、腹の内に鋭利なトゲみたいなものを隠し持っているのではないか?とも思ってまして、そういう点でマックイーンぴったりかなーと。椎名林檎と堂本剛が好き、ってとこもそうだし、へそピも開いてることだし。
そういえば、舞台「ぼくの友達」で中〜後半の畳み掛けるところの演技見た時も、この人実は結構エッジ効いてんのかな、と思ったな。なんとなくだけど。
2. プラダ
プラダの上品さと、おもちゃのようなカラーやアートワークに見るポップさが雄大くんぽいな、と思いました。雄大くんもポップだから。例えば、赤とピンクと水色を切り替えたブルゾンに、ライトベージュのショートパンツを合わせるみたいな、若干チャレンジングなポップさも難なくものにしそう。
確か2019年春夏?かプレフォール?だったと思うのですが、口紅柄のグラフィックシャツがあって超可愛かったので、もし古着屋さんに出回ってたらぜひ雄大くんに買ってほしいなと思います。
Prada Spring/Summer 2020 Menswear Show
3. セリーヌ
エディ・スリマンが2019年春夏から手掛けるセリーヌ。モロ70年代どんずば!みたいな感じのスタイル、雄大くんが着たら可愛いんじゃないかなーと思っている。セリーヌ、どんずばすぎて、ギリギリスレスレのところを狙っているのですが、雄大くん本人が古着好きだと公言しているのもあり、服のテンションに自分を持っていけそう。セットアップは普通に似合うと思うし、ショート丈の派手柄ジャケットにブーツカットのボトムスとかも素敵と思うよ。ロックな辰巳雄大を見せてほしいな〜〜。
4. ニードルズ(おすすめというか着てそう)
古着大好きな雄大くんなので、ヴィンテージ感のあるニードルズは押さえてそうな気がする。ニードルズのちょっとくすんだ感じの花柄シャツとか、ウエスタンテイストのジャケットとか可愛い。似合いそう。よく花柄ブラウスとか着てるし、持ってそう。完全に個人的な予想と願望です。
そういえば、「ENTA!2」のパンフレットのインタビューページの写真で雄大くんが着てる白いプルオーバーは、絶対的にユニクロ×エンジニアド ガーメンツのコラボフリースだよな、と踏んでいるのですが、あのプルオーバー似合いすぎでは?白まじ正解超かわいい雄大くん天才。
大体10月ぐらいに売ってたやつだと思うんだけど、発売当初から可愛いなと思ってたのよ…ガーメンツだし。10月の自分、呑気に父に購入を勧めてないで自分でユニクロ行ってくれ……(母曰く、父にはあのデザインは可愛すぎたとのことで買わなかったらしい)。急いでオンラインで見たら当然売り切れてたよね…。
松崎祐介くんにおすすめのブランド
1. ヨウジヤマモト/Y-3
兼ねてより、ザキさんにはヨウジが似合うと思っていました!!!長身で細い松崎くんに、あえて生地たっぷり使った真っ黒モードなお洋服着てほしい。ずっと、ヨウジヤマモト オムの2015年春夏のショーに出ていたモデルの方で、ザキさんに似ている人がいるな…!と思っていたのですが、今見返したらそこまで似ているわけでもなかった(2015SS・LOOK6のロングヘアーの方です)。なんとなく、表情の雰囲気が似ていた気がしていました。
松崎くんは喋るとまじで面白いが過ぎる子だけど(そこが良いとこ)、黙っているとミステリアス&オリエンタルに見える、と思っている。アジア映画のかっこいいスパイとかやってそうな感じ。「SHOW BOY」のマフィアの最初の衣装とか、まさにムービースターみたいで良かったよね。
色々総合して考えるとY-3がベストなのかなと。松崎くんはアクティブだから、スポーティーな方が本人的にしっくりきそう。「GACHI」の朝のシーンで上着をたすき掛けにして前で結んでいた松崎くんかっこ良かったな。
補足なんですけど、Ground Y の長妻怜央くんと、森田美勇人くんかっこよかった…!
2.サンローラン
LINE LIVEのふゆパラ公演後に配信された、ふゆパラ打ち上げ&マツに捧ぐコーデ対決回を見返していたのですが、雄大くんが「マツは男らしいところある、そして可愛らしいところもある」って言っていて剛柔が共存しているブランドがいいなーと思ってサンローランを選びました。
SAINT LAURENT I MEN'S SPRING SUMMER 20 SHOW
シルエットが極細で、装飾も繊細。だけど、マスキュリンな感じもある。男らしくもチャーミングな松崎くんにぴったりだと思います。キラキラジャケットとスキニー着てくれたら、その場で卒倒するかもしれない。お願いします。
3. リック・オウエンス
先述のLINE LIVEにて、辰巳雄大くんから松崎くんに向けて「マツはイケメンじゃなくて“ハンサム”なんだよね」というありがたいお言葉も飛び出してきたのですが、ハンサムなマツにパワーが加わったらはちゃめちゃかっこ良くない?という夢を見て、リック・オウエンスを推します!パワーショルダーのジャケットをワイルドに着てほしいなー。なんだかんだ言って、「23階の笑い」でマツが演じてたマックスが大好きだから、マックスみたいなロックな雰囲気を松崎くんに求めてるのかもしれない。
福田悠太くんにおすすめのブランド
1. ディオール
福ちゃんの佇まいってラグジュアリーだよな、と思ったのでディオール。LINE LIVEの配信を見ていると、私服はサスペンダーとか、鳥のニットとか、デニムの羽織りジャケットとか、カジュアル可愛い福ちゃん。そのチャーミングさも保ちつつ、ラグジュアリー感を出せるのはディオールだと思うのです。
スーツにスニーカー合わせても自然に着こなしそうだし、デコラティブなシャツをスラックスにイン!みたいな感じもいいね。個人的には、サドルバッグ(サドルの形してるバッグ)を福ちゃんに持ってほしいです。そういえば、こっしーがディオールのブックトート持ってたね。かわいい黒と白のチェック?千鳥格子のやつ。
2. ジル サンダー
ジル サンダーの服はミニマルなので、どうしてもフォルムに目がいってしまうのですがゆったりしたフォルムでコンフォート、クリーンな雰囲気が福ちゃんに似合いそうだと思います。知的さ、クリーンさ、余裕ある感じが、いつも俯瞰しつつウィットに富んだことを言ってくれる福ちゃんに合いそう。
丸みのあるフォルムのステンカラーコートとか、若干ドルマンスリーブみのあるゆったりしたブラウスとか…装飾を抑えた、シンプルなデザインが福ちゃんのキャラを際立たせてくれると思います。
3. コム デ ギャルソン・オム プリュス
打って変わって、って感じだけど、福ちゃんはキャラクター がハネているから、絶対的にギャルソン似合うと思う。ギャルソンのハイテンションなぶっ壊れ具合は、福ちゃんのテンションと合う。わざとノイジーに花柄をコラージュしたロングコートとか、いきなり袖がボリュームある形になってるテーラードジャケットとか。膝下くらいの5分丈?6分丈パンツとか、難しい丈のパンツも似合いそう!訳わかんない柄のジャケットとかTシャツとか着て私を混乱させてほしい。
越岡裕貴くんにおすすめのブランド
1. バーバリー
こっしーはセレブなのでバーバリーがしっくりくる。セレブはバーバリーのトレンチコートを1着は持っているという私の個人的見解です。バーバリーの“英国クラシック”みたいなイメージもありつつ、その一方でストリートっぽいアプローチもあって、そこが優等生ストリートが好きなこっしーにハマるんじゃないかな、と思った。インクが滲んでるみたいに見えるボーダーのオーバーサイズシャツとか良いと思う。
LINE LIVEの、マツへのコーデ対決で選んでたスタイルも優等生ストリートだったもんね。あと脱線するけど、あの時突如前髪を上げ出したこっしー、好きです。
The Burberry Spring/Summer 2020 Runway Show
2. オム プリッセ イッセイ ミヤケ
「ENTA!2」の公式ビジュアルで着てた、ゆったりしたコートを見て一番こっしーが印象的だったので、オム プリッセ イッセイ ミヤケのプリーツコート似合いそうだなあと思った。ゆるっと羽織った感じがかわいいなって感じて、新鮮だった。
動くとふわっと広がるプリーツと、赤とか緑とか青とか、パキッとしたカラー。イッセイ ミヤケならではの洗練された感じもこっしーっぽい。プリーツパンツとか、カラフルなシャツとかも良いなー。
ちょっと前、V6が歌番組でオム プリッセ イッセイ ミヤケ着てたよね。健ちゃんが良くイッセイ ミヤケ着てるイメージあるけど。あれ、良かったなあ。ふぉ〜ゆ〜全員でオム プリッセ イッセイ ミヤケ着るのも良いなあ。メンバーカラーのプリーツパンツ履くとか良いな〜〜。
3. ドリス ヴァン ノッテン
「SHOW BOY」のギャンブラーが着てた、派手だけどどこかスモーキーな感じのスーツを思い出してた。あのギャンブラー、ギャンブルしないで酒飲んでタバコばっかり吸ってそうだったな(想像)。
ドリスのテキスタイルってめっちゃ素敵で、ゴージャスな邸宅に立ち並ぶ美術品みたいな雰囲気のテキスタイル。鼈甲っぽい色合いとか、今まで見たことのないような花柄とかが登場する。こっしーが御曹司だから、ということではないのですが、一癖ある美術品みたいな生地のボタニカル柄コートとか、抽象絵画みたいなプリントのウインドブレーカーとか、絶対素敵だと思う!
そういえばキンプリちゃん、歌番組で5人お揃いでヴァレンティノ着ていたよね…!ふぉ〜ゆ〜もお揃いでハイブランド着てるとこ見てみたいな〜!!テレビでも雑誌でもお待ちしています。
そしてLINE LIVEさん、またファッション企画お待ちしています。メンバー同士のコーディネート企画も大歓迎です!!!