文を書く in TOKYO

ファッションとエンターテインメントについてふわふわ語る

ふぉ〜ゆ〜・辰巳雄大くんの舞台を振り返る★

お題「わたしのアイドル」

ふぉ〜ゆ〜・辰巳雄大くん主演舞台「スマホを落としただけなのに」が開幕し、そして東京公演の休演が発表されました。

ふぉ〜ゆ〜とも何かと親交の深い演技派の文ちゃんこと浜中文一くんとの共演ということもあり、出演が決定した時から楽しみにしていたこの舞台。一部休演に決まったとはいえ、不安定な情勢の中で、可能な限り幕を開けてくださったこと、心から嬉しく、ありがたく感じています。雄大くん、文ちゃん、ダブル主演おめでとう。

そして、4月1日、ふぉ〜ゆ〜結成9周年本当におめでとうございます!いつも愉快でかっこいいふぉ〜ゆ〜でいてくれて、表舞台に立ってくれてありがとう。

さらに、ふぉ〜ゆ〜公式ラインによると4月4日は4が並ぶふぉ〜ゆ〜の日らしい。わーい!おめでたいね!

 f:id:kyanakoforyou:20200405013015p:plain

 ふぉ〜ゆ〜を始め様々な舞台を観劇してきて、なんだか最近、「観劇した舞台の記録を残しておくこと」の大事さが身に染みている。というのも、どれだけ感動したとしてもやはり自分の記憶は日々薄れていってしまうから。私がいつどんな表現で感動し、何に引っ掛かったのか。思い出せるときに思い出すための引き出しをたくさん作っておきたい。舞台は映像化される作品の方が少ないのだから、大事な思い出としてどこかにストックしておきたいという気持ちが強くなりました。

とはいえ、すぐに記録できないことも多く、というか大体は観劇後に感想をぽろっとTwitterに呟いただけで終わってしまっているのも現実……。終わった後に余韻に浸っている間に「あれ?あの場面ってなんだっけ?」となっていることもしばしば……。

今、不要不急の外出自粛、というにっちもさっちも推しに還元するのが難しい期間に入ってしまったので、まずは私が観劇した今までの辰巳雄大くん出演の舞台を、ふぉ〜ゆ〜、単独出演共に全て振り返っていこうと思う。大部分を忘れていると思うので大雑把な記録になるかもしれない。でも、未来の私はもっと忘れているかもしれないので、未来の私の役には立つかもしれない。未来の辰巳雄大くんファンのお役にも、もしかしたら立てるかもしれない(僅かでも)。

 

 色々思い出しながら書いてたら長くなっちゃった!ごめんね★(→雄大くんの連載風)

 

※私は2014年の「Endless SHOCK」から徐々に観劇を始めた人間なので、それ以前の舞台は見ていない。今となっては後悔しているが「PLAYZONE」も見たことがない。あと、めちゃんこスーパーミラクル後悔案件として、ふぉ〜ゆ〜が主演舞台をやり始めた頃の、「壊れた恋の羅針盤」「REPAIR〜アナタの人生、リペアしませんか?〜」「縁〜むかしなじみ〜」も見ていない。その他、「Endless SHOCK」は主に帝国劇場で観劇している。ふゆパラはコンサートなのでここでは割愛させていただきます。過去にちょっとだけ書きました↓

 

kyanakoforyou.hatenablog.com

 

舞台「Endless SHOCK」2014・2016・2017(ふぉ〜ゆ〜)

よくよく考えてみたら、雄大くんが出ている「Endless SHOCK」を直に観劇したのはたった3回だけだった。2014年に初めて観劇した時はあまりに情報量が多いし見所が多いし感動しっぱなしで恐らく「空、飛んだ!階段、落ちた!夜の海いい曲!」みたいな感じだったのだと思う。光一さんって本当に空を飛ぶんだ、、、と思った気がするな。2016年は2階席から見ていたのですが、カーテンコールの最後でめちゃめちゃ手を振っている人がいるな…!と思ったら雄大くんとこっしーでした。かわいかったし遠くからでも目立ってたから覚えてる。 

かれこれ見てきた中で思うのはやっぱり「SOLITARY」「Higher」「夢幻」「夜の海」では目が足りなくなるということ。座長もライバルもカンパニーも全部くまなく見たいのですが、なかなかそうもいかないし。博多座で見た「SOLITARY」であまりに辰巳雄大くんがギラッギラで見事に打ち抜かれたのも今となっては良い思い出…(遠い目)。ふぉ〜ゆ〜は4人とも、あの「SOLITARY」の黒スーツが似合いすぎではありませんか?

 

kyanakoforyou.hatenablog.com

 

「Endless SHOCK」におけるふぉ〜ゆ〜のカンパニーの中での位置づけも回ごとに変わってきていて、ライバルに寄り添う役や、コウイチの側で見守る役など、どういう風にカンパニーに関わっているのかを見るのが最近では楽しみです。久々に雄大くんが出ている「Endless SHOCK」また観劇したいな。

舞台「23階の笑い」(ふぉ〜ゆ〜)

最高にクレイジーな天才作家集団を描いた舞台「23階の笑い」。コメディ番組を作る放送作家たちの話だったかと記憶していますが、当時「やっぱり面白いものを作れる人は面白い人だよな…面白い才能欲しかったな…」と考えていました。「23階の笑い」は、かなりアナーキーな天才・マックスを松崎くんが演じていて、そのマックス率いる作家チームをふぉ〜ゆ〜+シソンヌ+なだぎ武さん+蒼乃夕妃さんが演じるという、コミカルミラクルカオスな物語。古き良き日のアメリカの、レトロな雰囲気も好きだった。

辰巳雄大くんは、作家チーム新入りのルーカス役。ルーカスは最初は名前も正確に覚えてもらっていないけど、後半では頼れるチームの一員になっていて、「おっ、成長している」と思いました。ストーリーテラー的役割で、頭のぶっ飛んだ作家チームのキャラクターに比べるとまともな青年といった印象。しかしあれだけクレイジーな大人に囲まれているけどあんまり動じないところはすごいと思う。そう考えるとルーカス素質あり。おいしいところで面白いこと言って和ませるタイプかしら。

くすんだグリーンのカーディガンやマスタードイエローのチェックシャツみたいな、オールド感溢れる衣装が好きでした。似合ってた。やっぱり辰巳雄大くんご本人がヴィンテージ好きなだけあって、古いものが似合うのかな。

ちなみに、私が初めて辰巳雄大くんにときめいた舞台は紛れもなく「23階の笑い」です。しかも、本編ではなく最後に披露された歌の部分で。かなりの不意打ちで、まだ現場での沼落ちを体験したことのなかった当時の私にとってかなり新鮮な出来事でした。「目が合った!」というよりも「目を合わせてくれた(?!?)(混乱)」といった感じでした。

舞台「それいゆ(再演)」(辰巳雄大くん単独出演)

そういえば、「それいゆ」の初演も見逃していたことに書きながら気がついた。「それいゆ」もとても印象に残っている作品で、中山優馬くんが主人公の中原淳一を、辰巳雄大くんがそのアシスタントである桜木を演じています。

雑誌の挿絵やグッズのイラストを手掛けていた中原淳一は孤高の天才として描かれていて、皆がその信念について来れなくても、中原淳一は彼の美学を大事にし美しく生き続けた。桜木は、アシスタントとして思うことがありつつも中原淳一に寄り添っているんだけど、最後の最後に大衆的な表現に妥協する方を選び、あくまで自身の表現を追求する中原淳一のもとを離れてしまう。

なんか推測ですが桜木は中原淳一を尊敬しているんだけどどこか嫉妬と、次元の異なる才能の差みたいなものを常に感じていて、桜木が中原淳一に背を向けることで、良くも悪くも桜木は桜木自身の呪縛から解放されたのだな、と思った。中原淳一の側にいる時の桜木は、どこかぐっと自分を押さえ込んでいるような印象だったけど、大衆作家になってからはあっけらかんとしていたところも、やっぱ辛かったんかな、と思わせた。

桜井日奈子ちゃん演じる舞子が中原淳一のアトリエにふらっと遊びに行くと、大体中原淳一と桜木がいて出迎えてくれる感じが溜まり場っぽくて好きだったな。「それいゆ 」で初めて桜井日奈子ちゃんを認識したのですが、もんぺを履いた女性の絵は美学に反するから描かない、という中原淳一に対して「先生も我慢してよ!!私だって我慢してるんだから!」って言って詰め寄るシーンがあまりに悲しくて泣いてしまった。テレビで彼女を見かけるとその場面のことを思い出すぐらい、強く印象に残っています。

あと、「トリッパー遊園地」のときも思ったんですが、開襟シャツとかカーキ色の国民服とか、戦時中の衣服を再現した衣装を着ている雄大くんを見ると似合うな〜と思います。なんか結構スモーキーなカラーとかミリタリーが似合うんだと思う。ふぉ〜ゆ〜ラインライブの松崎くんのコーデ企画で、下北沢に買い物に行った時に選んでた古着のコートも似合っていた(マツにも似合ってたけどね)。

舞台「23階の笑い(再演)」(ふぉ〜ゆ〜)

初演時の「23階の笑い」があまりに面白かったので嬉々として臨んだ再演。初演時よりも、ふぉ〜ゆ〜がのびのびやっているように見えました。再演のため、パンフレットに初演時の写真が載っているのも良いですね。すごいうろ覚えなので若干躊躇しながら書きますが、物語中盤のネタ出し合戦?みたいなところで福ちゃんが完全にツボに入ってしまい爆笑していた記憶があります。呑気でかわいいルーカスは、再演時はより一層お気楽者な感じになっていました。レトロな雰囲気と、アメリカンな雰囲気と、爆笑できる痛快な面白さが2回目見てもやっぱり好きだった。もしかしたらふぉ〜ゆ〜主演舞台の中で一番好きかもしれない。再再演してほしい。

kyanakoforyou.hatenablog.com

 

舞台「GACHI〜全力 entertainment 4U〜」(ふぉ〜ゆ〜)

f:id:kyanakoforyou:20200404235140j:image

「GACHI」では、ふぉ〜ゆ〜の4人がそれぞれのエンタメを考える、というコンセプトのもと様々なショーの見せ方をごった煮にしたショーが行われました。それぞれのコーナーが独立している「ENTA!」と少し形式が違うのは、劇中劇のような形で、落語、ショー、コントなどが行われるということ。

辰巳雄大くんは、四遊亭歌雄(ふぉ〜ゆ〜ていかゆう)として落語「親子酒」を披露していた。歌雄さんの落語に合わせて、後ろですり〜ゆ〜がシャドウで物語の筋を演じているのですが、めちゃめちゃ面白かったし、落語にそこまで慣れ親しんでいるわけではない私が見てもわかりやすく没入感があった。生でまた落語を披露してくれる機会があったらいいのにな〜〜と思います。雄大くん自身も落語が好きなようだしな〜〜。何なら、もし将来ふぉ〜ゆ〜がYoutubeチャンネルを開設したら企画の1つとしてやってほしいくらい。

雄大くんの落語のほか、こっしーは恋をしたり、福ちゃんはロボットになったり、マツは殺陣をやったりしていてカオスなようですが楽しかったです。紫吹淳さんが美脚すぎてびびった思い出。

あと、舞台上のスクリーンにふぉ〜ゆ〜のメッセのやりとり(LINE画面を模したもの)が映し出される演出があり、福ちゃんの顔のスタンプなどが登場していて「ふぉゆスタンプ、ほしい…」と思っていました。まさか今、ふぉ〜ゆ〜とLINEでお友達になり、ふぉ〜ゆ〜スタンプ爆誕間近になっているとは、この時は思いもしませんでした。スタンプは松崎くんの漢検合否に命運がかかっている最中ですが、夢って本当に叶うんだね。

あと、バーで飲んだくれていて、二日酔いのふぉ〜ゆ〜みたいな描写もあり親近感があって楽しかった。

「GACHI×4」はすっかり今ではおなじみのふぉ〜ゆ〜 メンバー紹介曲になりましたが、「GACHI」で初めてコール&レスポンスした時「このノリはなんだ?!」と思って爆笑しながら推しの輝きを受け止める、というような自分の中でもカオスが巻き起こっていて超絶楽しかったです。

舞台「ぼくの友達」(辰巳雄大くん単独主演)

 「ぼくの友達」は、最初私にとっては難解で、噛み砕いて理解するまでに時間がかかった記憶があります。でも、2回見た時に初めて自分の中での落とし所にたどり着くことができた舞台として印象に残っています。あと、DDD青山クロスシアター、入場口の階段が急で少し怖いけどいい劇場で好き。ハコが小さい分後ろの方の席でも役者の息遣いやフィーリングが直で伝わるような感触があります。

私が見に行った時、たまたまA.B.C-Z河合郁人くんが私の何列か前に座っていらっしゃったのですが、帽子とメガネをかけていたからか、セクゾ佐藤勝利くんだと勘違いしてました。なぜだ。ふみきゅん、斜め後ろから見てもめっちゃ美人だったな。

kyanakoforyou.hatenablog.com

 

舞台「雲のむこう、約束の場所」(辰巳雄大くん単独主演)

f:id:kyanakoforyou:20200404225707j:image

新海誠原作の「雲のむこう、約束の場所」は、新海作品ならではの繊細な世界観を舞台でも!という意気込みが感じられた作品だったように思います。なんというか、エモーショナルまっしぐら!の独特の美的感覚が投影されていたような感じ。大きい飛行機が登場してもくもくしていた。

会場が東京国際フォーラムCだったのですが、キャパが大きい会場のセンターポジションに堂々と立つ辰巳雄大くんを見られたことがあまりにも嬉しくて、カーテンコールで泣いた。その他の記憶がぶっ飛んでいる気がします。

舞台「年中無休!」(ふぉ〜ゆ〜)

「年中無休!」は、真夏の暑い時期に北千住に足を運んだ良き思い出としてインプットされている舞台。夏を「年中無休!」で満喫した。北千住の古道具屋「朝日堂」で働く皆さんのゆるゆるとした日常をオムニバス形式で見せる舞台で、ゆるゆるしていて面白かった。ふぉ〜ゆ〜はだらだら働いている若者4人組で、飛行船をぼんやり眺めるなどだらだらしていて平和だった。リサイクルショップを見ると朝日堂のことを思い出してほっこりする。

印象に残っているシーンは、長机を並べて居酒屋ごっこをしている場面と、大雨?が降って全員びしょ濡れになってしまってストーブを取り合ったりしている場面。大雨のところは結構ファンタジックで、海の中?の映像を投影しながらふぉ〜ゆ〜が踊ったり、雨粒の音で遊んだりしていたような気がする。パンフ見て思い出したけど日用品ストンプもやってたね。ラストの鉄骨をみんなで運ぶシーンがスペクタクルでした。

舞台「タイヨウのうた〜Midnight Sun〜」(辰巳雄大くん単独主演)

タイヨウのうた」は、自分が中高生くらいの時に映画・ドラマが流行っていた作品で、なじみのある題材だった。私は映画もドラマもあまりちゃんと見たことがなかったのですが、なぜかストーリーは把握していてなんでだっけ?となった。まさか大人になってから舞台で「タイヨウのうた」を見にいく日が来るなんて。

中高生の時って結構ドラマにのめり込む時期だったし同級生との会話もドラマに関する話が多かったような気がするから、そのせいでストーリーを知っていたのかな。もう思い出せないな。「1リットルの涙」とか「流星の絆」とか「がんばっていきまっしょい」とか「白夜行」は結構一生懸命見てたけどなー。

話がそれましたが、辰巳雄大くんは主人公の藤代孝治役。サーフィン部のキャプテンで、同じくサーフィン部の部員で友達の役を、ふぉ〜ゆ〜松崎くんと藤原丈一郎くんが演じていました。私自身は青春キラキラど真ん中!を通らずに生きてきた人間なので、「うわっまぶしっ高校生まぶしっ」となったんですが、ピュアさをそのままピュアに演じるってよくよく考えると難しいことだなあと思っていて、それがすごいと思います。雄大くんも松崎くんも、30歳を過ぎていても高校生になれるんだなあ、と思った。

舞台「放課後の厨房男子」(ふぉ〜ゆ〜)

全然ベクトルの異なる物語ですが「放課後の厨房男子」も高校生男子の舞台でしたね。ふぉ〜ゆ〜は永遠の高校生なのか。料理を愛する部活「包丁部」に所属するおばかで賑やかな男子高校生たちの文化祭のドタバタ劇。これ、パンフレット読み返すまで知らなかったのですが原作があるんですね、読んでみようかな。

ジャニーズにまつわるパロディ祭りで、滝翼を思わせる楽曲やKinKi Kidsの「硝子の少年」を思わせる楽曲など、匂わせナンバー盛り沢山。「チャーハン♪チャーハン♪チャチャチャチャチャーハン♪」っていう曲が好きでした。「ショック!エンドレスショック!」って言いながらエセ光一さん(“夢幻”の衣装パロ)が舞台上に登場するなどテンション高めでネタもりもりでした。

推しが食べ物を美味しく食べるところを見ているととーっても穏やかで平和な気持ちになるので、“ふぉ〜ゆ〜×料理”という題材がまず良いなと思いました。あと、パロディ以外の歌も結構耳に残るものが多くて、「おーこここここここのののみ焼き♪」(お好み焼き)とか「末那高祭♪末那高祭♪」の歌とか、豚汁の歌とか、楽しく聞いていた。コミカルでキラキラしていてかっこよくておばかな世界観が楽しかったです。なんか爆笑してたら終わってた、そんな感じです。

舞台「ENTA!」(ふぉ〜ゆ〜)

「ENTA!」初日公演のことは忘れていない。まず初日公演のチケットを射止めた自分に最大の賛辞を送りたい。会社を出て、ドキドキしながらお台場に向かったあの高揚感。もうすぐふぉ〜ゆ〜に会える、と思いながら早足でZeppに行った。なんか全てが眩しかったな。この日は堂島孝平さん作詞作曲の「Everything 4 You」が初お披露目となった日で、Zeppで全てが吹っ飛んだ、真っ白になった、言語化するのが追いつかないほど脳内がめちゃめちゃになってしまってすごかった。それぐらい嬉しかったです。おそらく周りの皆さんもそうなっていて、相乗効果(?)というかみんな絶叫して泣いて、みたいな極限トランスに近いウェーブを感じました。あとあのイントロ「満を辞して盛り上げたろ」感が強くて、「きたきたきた〜〜!!」ってなる。堂島さんまじで天才やんかと思う。

ゲストトークのコーナーで友近さんが登場したのですが、「ENTA!2」の時の壇蜜さんほどではないにせよふぉ〜ゆ〜がキャッキャしていて、MCとして女性ゲストを迎え入れる時のふぉ〜ゆ〜の斬新なモードを見た気がしました。なんか4人とも緊張してるように見えたな〜初日だったからかな。

あとは、ふぉ〜ゆ〜が全員ゆるキャラJKになっていました。「GACHI」で演じていたおじいさんを彷彿させる女子高生で、時空の歪み(?)を感じた。あとバンドマンにもなっていて愉快でした。

舞台「トリッパー遊園地」(辰巳雄大くん単独出演)

f:id:kyanakoforyou:20200404235111j:image

A.B.C-Z河合郁人くん主演舞台「トリッパー遊園地」。河合くん演じる遊園地経営者・マサヒロが戦時中の遊園地にタイムトリップする、というお話で、辰巳雄大くんが戦時中の遊園地従業員のショウヘイさんを演じました。

遊園地という夢の世界が、戦争によって奪われそうになるのをどのように切り抜けていくのかが描かれています。河合くん演じるマサヒロは現代から戦時中へトリップするキャラクターのため、観客と同じような視点で存在していて、その一方で雄大くん演じるショウヘイさんは、戦時中の価値観をもって生きているキャラクターとして存在していた。その価値観の違い、みたいなところを描きつつ、でもお互いの存在を受け入れて認め合っていく過程が描かれていたのが印象的でした。

ショウヘイさんは厳格で真面目な人。キビキビした動きと、キッとした実直な眼差しが印象的だった。ぎこちない観覧車デートの場面はほっこりしたな。ショウヘイさん、おそらく不器用な性格もあるのだと思いますが、私の感覚からすると「これは男尊女卑だな〜〜」「頑固だな〜〜〜」と思う場面があって、時代と環境が生成する「らしさ」や「理想型」の違いから生まれる違和感ってこういうことなのかな、と思いました。

マサヒロは現代っ子だけど、若干適当さがありつつも懐の深い性格とポップな愛されキャラクターをもって、時代を超えて人と繋がることができた。そして、遊園地を守った。ある程度の障壁はあっても異なる価値観の人同士は繋がれるし、人々が危機や絶望に直面している中でも娯楽を守ることができる、ということが描かれていたように感じて、希望が持てた舞台でした。

舞台「BACKBEAT」(辰巳雄大くん単独出演)

舞台「BACKBEAT」は、ビートルズの初期メンバーであったスチュアート・サトクリフを中心に、ビートルズハンブルクでの活動を描いた物語。A.B.C-Z戸塚祥太くんが主人公のスチュを演じ、辰巳雄大くんはジョージ・ハリスンを演じました。ふみきゅんに続いてのえびふぉゆ共演じゃ〜〜〜!!!

「バンドってたのしい〜〜!」っていうロックの輝きを描いている部分と、スチュの苦悩、一緒に過ごす時が増えていくにつれ変化していく人間模様を映し出した部分がありビートルズってこういう人たちだったのか!という新鮮な驚きがありました。

ビートルズはあまりにスターなのでスター然としているところしか知らなかったけれど、原初にはバンドの楽しさや無敵感みたいなものがあったんだな、と思うとちょっと身近に感じたりもした。

雄大くんの演じたジョージ・ハリスンが弟キャラだったのも新鮮。ジョン・レノンやスチュが好き放題やってる一方で、あどけなさの残る少年として佇んでいたジョージ。でも音楽楽しいしやっちゃえー!みたいな勢いがあって、バンドってそういう勢いが一番大事……と思うなどした。また、キャラクターを知ってからジョージ・ハリスンや、ビートルズの楽曲を聞いてみるとまた違って聞こえてくる。劇中の演奏シーンが生演奏なのもとってもよかった!生演奏×生演劇が同時に見られるなんて贅沢だったな。

だいぶクライマックスのところだと思いますが、スチュが亡くなった場面で悲しみに暮れるジョン・レノンにそっと寄り添うビートルズのメンバーの姿が鮮烈に記憶に残っています。

舞台「SHOW BOY」(ふぉ〜ゆ〜)

f:id:kyanakoforyou:20200404235216j:image

「SHOW BOY」は、日夜ショーを開催しながら運行を続けるクルーズ船のお話。クルーの一員であり、マジシャン見習いを辰巳雄大くんが演じていた。あまりにマジックが上達しないので、師匠から破門されて船を降りなければならなくなるが…?という結構追い詰められた状況にいるけど、ほんわかした性格のいい子。なんか結構激しめの登場キャラが多い中で、1人ぽわぽわしていたのが印象的でした。

見習いは福ちゃん演じる裏方に密かに想いを寄せている…という役どころで、最後の方でふと何気なく手を取り合ったところであきらかにキュン…ってなってるところが可愛かったです。自然に「あ、やっぱ好きなんだね…」と思わせる仕草で、変な過剰さがなくて良かった。あと、序盤ではマジックがうまくいかないのに、クライマックスで次々うまくいくところに本番の魔法みたいな、ステージ上の魔力みたいなものを感じて素敵だった。

あと、この「SHOW BOY」同じ時間軸でそれぞれの登場人物に焦点を当てていくオムニバス形式なのですが、それぞれのキャラクターにドラマがあって良かったです。福ちゃん演じる裏方は、秋山大河くん演じる主演ダンサーの先輩で元ダンサー。ショーを無事開催するために、ディーバの代役探しに奔走する。裏方と主演ダンサーの熱いやりとりが好きだった。

こっしーのギャンブラーは、妹の結婚式のために金を作ろうとするも、カジノで有り金を使い果たしてしまう。訳ありな家出少女と出会って、一緒にピアノを弾くところまじエモーショナルすぎてエモーショナルだった〜〜〜あの場面めちゃめちゃ好きだ。

マツは中国のマフィアを中国語で熱演。愛娘と電話してる時のデレデレチャイニーズがとても良くて爆笑しました。神田沙也加ちゃん演じる支配人に説得されてる時のあんまりかみ合ってないけど最終的に意気投合するコミカルさとか、ステージに登場した時のディーバ感とか、やっぱ松崎くん天才では?と思った。ヤルシカナイネ!

私が観に行った時、カーテンコールの挨拶で福ちゃんが「アンケートとか!書いていただければ!(再演につながるかもね)」みたいなことを匂わせていて(正確にどう言っていたかはうろ覚えです)、終演後すぐにシアタークリエのロビーに向かったけどすでにアンケート用紙は全て無くなっていて「アンケート今までも今日も書いていなくてごめんね…!」と思った。

f:id:kyanakoforyou:20200404235240j:image

福ちゃんの一言でアンケートを書いた人々は、恐らく「再演」を希望していたのだと思うのだが、今後成就することがあるのだろうか。ふぉ〜ゆ〜ならではのキラキラした世界観と、「Show must go on」というテーマが融合した楽しい夢のような、何なら自分もあの華やかで輝きに満ちたショーボートに乗船していたような気持ちになれる舞台で、可能ならばまたぜひ上演してほしいと願っています。

あと、控えめに言っても控えめに言わなくてもパンフレットが最高の最高、、、華やかキラキラエンタメアイドルふぉ〜ゆ〜が最高の最高、、、。

舞台「放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇」(ふぉ〜ゆ〜)

 舞台「放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇」では、前作「放課後の厨房男子」の続編を描いていて、こっしー演じる月島颯太が恋に落ちます。恋を応援する包丁部員と、何かとちょっかいを出してくる舞踏部員の対決、再び!!!!ふぉ〜ゆ〜のわちゃわちゃキラキラをまた楽しめる日が来るとは!!と思って期待を胸に会場に向かいました。前作と同様パロディの嵐で、エセ光一さんもまた出てきた笑。良い曲だな〜と思っていた「豚汁をふぉ〜ゆ〜」が再び聞けたのが嬉しかったです。末那高に戻ってきた感があった。

わちゃわちゃ感は割増になっていて、劇場を出た頃には「青春ってええな……キラキラしてたな……」という気持ちになりました。包丁部員も舞踏部員も全力で笑かしにかかってきていて、全力でおふざけしていて、全力で笑いました。なんか爆笑してたら終わってたな、またしても。

舞台「ENTA!2 4U. Zeppin de SHOW」(ふぉ〜ゆ〜)

「ENTA! 2」では、配役を回ごとにシャッフルするコント(逃走犯は崖にいくやつ)が一つの見所でした。様々なバージョンで見るには複数回入る必要あり。私は結局2回のみ参戦しましたが…私が見たときの辰巳雄大くんは犯人役、そして刑事役。

犯人役の時は、犯人とはいえ唯一感覚がまともなキャラクターを演じているのかな、という印象(周囲のキャラクターが濃すぎたのかもしれません)。女子高生→マツ、母親→こっしー、刑事→福ちゃんという配役で、3人とも結構思い思いにちょけていたので犯人像をシリアスにすることでリアリティを持たせたのかな、と感じています。

一方、刑事役の辰巳雄大くんは、ちょっとぼけっとしている若手刑事、という感じでした。はっちゃけているというよりは、何だかあまり物事を深く考えていなさそうな感じ。この時の配役は、犯人→福ちゃん、女子高生→マツ、母親→こっしーで、犯人役を福ちゃんが初めて引き当てた回でした。セリフあんまりわからないけどやっちゃうよ!という感じをそのまま笑いに変えていた福ちゃんの犯人はどこかおちゃらけた感じのキャラクターで、こっしーの演じるファンキーかつ押しが強めな母親、マツが演じるおてんばキャワな爆裂女子高生と、舞台上にハジけたキャラクターが一斉集合していてカオスでした。コント終了後、自分たちで「今日は荒れたね〜〜!」とふぉ〜ゆ〜が振り返るほど。

でもレポを辿ると、公演を重ねるごとにどんどん自由度を増していったような印象で、多分カオス度も終わりに近くにつれて増しているはず。ラインライブでも千秋楽公演の様子などが雄大くんの口からも語られていましたが、いつの日か複数バージョン収録したDVDを売ってほしいです。DVDが無理なら写真集でもいいし、何なら絵本でもいいし、何ならコミカライズしてくれてもいいです。

 

kyanakoforyou.hatenablog.com

 

舞台「罪のない嘘」〜毎日がエイプリルフール〜(辰巳雄大くん単独出演)

f:id:kyanakoforyou:20200404235300j:image

↑黄色のお花がたくさん来ていました。

舞台「罪のない嘘」〜毎日がエイプリルフール〜は、三谷幸喜さん作のドタバタ家族コメディ。佐藤B作さん演じる主人公の鏑木が、経済的理由から住めなくなってしまった元の住まいに忍び込み、住んでいる家を偽って、娘とその婚約者の来訪を迎える、というお話。留守を見計らって忍び込んだつもりが現在住んでいる夫妻が帰ってきてしまい、嘘に嘘を重ねていく喜劇です(ちょっぴり悲劇)。

辰巳雄大くんは、鏑木の娘・ちよみ(菅原りこちゃん)の婚約者である堤万次郎役。婚約の挨拶というシチュエーションなので、パリッとしながらもどことなく「新婚さんいらっしゃい」みたいなほんわかほっこりすっとぼけた雰囲気をまとっていたような気がします。セットした髪型がサラリーマンみたいでリアル。ちよみの両親からの好感度は高そう。でも、あまりまだ鏑木家となじんでいないからなのか何なのか、ほのかに外部者感、胡散臭さを残していたところも良かったと思います。

序盤登場してきた時は、万次郎には嘘はなさそうだなと思っていたので、「実は嘘ついてました、ジャジャーン!」っていう展開は物語全体から見ると小さなハイライトではありますが実は結構重要な部分だったのでは?と思っています。

万次郎がついていた嘘は、「自分の父親は大学教授だとちよみに話していたが、実は居酒屋の店主だった」というもの。結婚は家族同士の契約という側面もあるので、結構重要な部分で嘘をついていたということになります。また、万次郎の父親自身も息子が自分の経歴を詐称して婚約を成立させたことを知っていたのかどうか、ということも気になりました(家族ぐるみで詐称していたのか、万次郎が個人的に偽っていたのか)。

物語の途中で様々な嘘が登場するので、流れとして万次郎の嘘は「小さいもの」として回収されていきますが(恐らく万次郎自身もその流れを狙ってカミングアウトする)、重なりに重なっていく嘘のレイヤーは、見逃してしまいそうな部分にも実は存在しているということに気付かされる部分でもあります。

複数の家族が交わることで生まれる“家”を題材にした悲喜劇という点で、同時期に上映されたポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』を思い出しました。物語のトーンは異なるけれど、『パラサイト 半地下の家族』も各々の嘘によってかなりドタバタしている。

私が観劇した時、越岡くんが見にいらっしゃっていた(ラッキー)。黒のコートでシュッとしていて、プライベートモード(メンバーの舞台見にいくのってオフ?なのかな?)のこっしーもしっかりかっこよかったしおしゃれだった。

あとがき

ここまで読んでくださった方、ありがと★(→雄大くんの連載風 part.2)

舞台という場を通じて、舞台を見せる側(演者含む舞台運営に関わる人々のすべて)→ファン、そしてファン→舞台を見せる側のコミュニケーションが取れることが観劇の醍醐味の1つだと思っていますが、そのコミュニケーションが舞台の休止・中止を含めなんらかの事情で断絶されそうな時、日々見せる側の人々の工夫や努力を目の当たりにする中で(SHOCKカンパニーのインスタグラムやFNS出演など)、ではファンとして何ができるかしら?とぼんやり考えていました。

公演が再開された時に観劇する、お金を支払うというのはもちろんのこと、めちゃめちゃ微力ながら愛を叫んでいく…というのがファンとしてできることの1つかも、と考えています。

今回の「スマホを落としただけなのに」は、このご時世、舞台の幕が開くことのありがたみと、観客としても気を引き締めて向かわなければ、という思いをひしひしと感じながらの観劇となりました。東京公演は3月28日以降中止となってしまいましたが、またいつか幕が上がる事を信じています。

ステージの上に立つ辰巳雄大くん、そしてふぉ〜ゆ〜をこれから先もずっと応援していきたい。「スマホを落としただけなのに」はそう改めて認識できた素敵な舞台でした。

 

kyanakoforyou.hatenablog.com