文を書く in TOKYO

ファッションとエンターテインメントについてふわふわ語る

A.B.C-Zの推しが決められない

 私は8月、信頼できる同僚からの紹介と言う、割と信頼できる出会い方をした人とうまくいかなかった。あっけないもので、私から月初に連絡したところ、この1ヶ月は忙しいと言われたのを機に連絡を取るのをやめた。1ヶ月、昼も夜もどこにも時間をもらえないと言うことは私に興味がないということだから。

 好きになる前の、「ちょっといいな」からの「結構いいな」 にさしかかろうとしている時ってなんか別にダメになってもダメになったと言うことではないし名付けが難しくて。フラれたといえばフラれてるし、そもそも何も起こっていないのだからフラれてないといえばフラれてない。人によってはまだやりようがあると言うし、人によってはそれではもう次に…と言う。そんな絶妙な感じなんだけど、私としてはもうあかん、と思った。

 でも、そう頭ではわかっていても何かしらのモヤモヤが残るわけで。次のデートで着て行こうと思っていたとっておきのワンピースはいつ着たらいいの?とか、これから行こうと思ってた場所は誰と行けばいいの?とかね。でももうゼロになったから、全部自分でやっちゃう。全部、やってやろうと思う。

 


A.B.C-Z「JOYしたいキモチ」60秒 SPOT映像

 1日ぐらいデートいけるかな、と思った夏休みがすっからかんになったのをいいことに、思い立ったのでA.B.C-Zのライブにいくことにした。

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 A.B.C-Zは、私の大好きなふぉ〜ゆ〜とほぼ同期で仲がいいし、なんやかんや気になっていた。ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大が出ていた「トリッパー遊園地」、主演の河合くんもすごく魅力的だった。河合くんは、少女漫画作画で全然OKなのにギャグ漫画作画にも対応してます、みたいなオールマイティーな人。表情がくるくるする。あの、飾らない、けど飾ろうとする、でも飾りきれないところがふみきゅん担は好きなのでは。ああ、この人魅力的だな、と直感的に思った。なれるかなれないかは別として、辰巳雄大みたいに、私だってふみきゅんと友達になりたい。

そもそも私はえびの「Moonlight Walker」と「Shower Gate」がすごく大好きで、えびのことを認識する前からこの二曲が何らかの機会にかかると、すかさずチェックしていた。名曲だと思う。「Who are you? 焦らしたがるね」なんて、ここ10年の歯の浮く歌詞でナンバーワンとれるのでは。

 運よく平日休みを夏休みにすることができ、運よくチケットも確保することができた。私は、次のデートで着て行こうと目論んでいたお気に入りのワンピースを着て、A.B.C-Zのライブに行く。文庫本の恩田陸の『夜のピクニック』を小脇に抱えて、A.B.C-Zのグッズを買いに行く。ああ、本当に本当に幸せだ。誰にも見栄を張らなくていい。誰にも怯えなくていい。 

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

 ワンピースも恩田陸も最高だったのだが、いざ幕張に着いて考えなくてはならないのは、「誰推しでいく?」

 そう、私はA.B.C-Zのことは好きだけど推しはいない。KinKi Kidsなら51%のところで光一。ふぉ〜ゆ〜なら辰巳、V6なら剛くん。でも、A.B.C-Zで、誰を推せばいいのか本当にわからないのだ。

 


【A.B.C-Z】「DAN DAN Dance!!」ミュージッククリップ

だって、五関くんはダンスが上手くてノーブルな感じするし、ふみきゅんはジャニーズのこと大好きすぎてシンパシー感じるし、とっつーはロックでかっこいいし、はっしーはソツなくこなすけど末っ子感あって可愛いし、塚ちゃんは面白く見せかけてかっこいいの知ってるし、いや、本当、何でも話すので幕張にいらっしゃるえび担のどなたかに誰推しかジャッジしていただきたいくらいの平等さ。

橋本良亮、塚田僚一、五関晃一、戸塚祥太河合郁人。5人とも5人の魅力がある。

 でも、うちわとペンラは持って応援したいので、圧倒的ビジュアルのとっつーのうちわとペンライト、パンフレットを買うことにする。5人ともかなりビジュアル強めだったけど、ちょっととっつーのキラキラ感がすごかった。

アロハシャツはとーーーっても迷ったのだけど、「私の心はキンキさんのものだしな!」と言う自制のおまじないの効果がてきめんで…買えなかった!そしてちょっと後悔している。あのアロハシャツ、可愛かった。グッズだからとか関係なくヘビロテしていた自信がある。 

夏の幕張はだだっ広くて、隣でサマソニの設営をしていて。でも、同僚から紹介してもらった人も、同僚とサマソニに行くみたいな話を聞いていたのでサマソニ、と言う字面に好印象を持てず。剛は見たかったけど、東京は中止になってしまったね。大阪でできてよかったと思う。

そんなことを考えながら、幕張メッセって、都会からちょっと離れている感じが良いなあと思った。海の近くでライブして、余韻にひたりながら帰ることができる。渋谷の会場にいて、そこから渋谷駅を通って帰るのとは違うものが確かにある、と思うのです。

初回だし、友達にもえびファンはいないので、何となくそわそわしながら、でも楽しみでしゃーない!と言う感じで会場近くのベローチェにて待機していると、とてつもなく読書が進んだ。子供さんとかもいてそれなりに賑わってはいるけれど、うるさくなくて心地いい。雑音と思考の入り混じるコーヒータイムと読書。夏休みを満喫している感じがした。

ギリギリで入ったにもかかわらず、遠くはあるものの見やすい席に着く。何となく、安心感のある会場と、そうでない会場ってあるよなあ、と思いを馳せたりする。幕張メッセは、アリーナもスタンドも、何となく地続きな感じがする。確かに物理的距離の近さに差異はあるのだけれど、そこまでステージ上と遠くない感じがする。これは、設計上の思惑があってのことなんでしょうか。そうであれば、とても素敵だと思います。

特に周りの方とお話したわけではないけど、なんとなくえび担の方は優しい気がした。調べたわけではないけど派閥とかなさそうだし(無いといいな)。衣装替えで五関くんが1人MCになった時、客席が本当にブルー1色になったのが忘れられない。いや、結構ソロ曲の時にも自担カラーから変えないぞ!という人も普通にいるものだし、別にいてもいいんだけど。あの時は本当にみんながブルーのライトに変えていて、一体感がすごいと思った。


A.B.C-Z「Going with Zephyr」全曲ダイジェスト①

とっつーは圧倒的キラキラ&自由なマインド

私は、とっつーの顔も大好きなんだけど、音源で聴く、あの絡め取られるような歌声が何よりも好きだ。とっつーの歌は、言葉を印象的に残してくれる。例えば「Welcome to the night」のとっつーはずるくて、「単調な毎日にもう飽きたでしょ?」って聞いてくれる。私は何度となく「うん、もう飽きた」って言っては現実に揺り戻されている。単調な毎日には、もう飽きている。だから、そこから連れて行ってくれる曲が欲しいのです。歌詞カード見ると感動が倍増する。こう言うことがあるから、配信一辺倒にならないほうがいいと思う。

とっつーは自由な感じ、と言うかゴーイングマイウェイなかっこよさがあって、それは結構すごいことだな、と思う。何となく、求められることもやりつつ、自分の発信もしつつ、みたいなのを両立させている。

塚ちゃんはめっちゃ優しくてきめ細やか

ちゃんと外周もしてくれたのも嬉しかった。印象的だったのは塚ちゃんかな。手も笑顔も振りまくっているし、踊りまくっているし、回りまくっている(アクロバット)。この人……優しすぎない?!って思うくらい、みんなにもれなく手を振っていた。MCの話し方とかも優しいし、なんとなく実は繊細な人なんじゃないか、と思った。あと回りまくってくれて気持ち良いですね。よくV6の健ちゃんが「アクロバットなんて固い床でするもんじゃないよ!」って言ってたけど、塚ちゃん大丈夫なんだろうか、あんなに回って。そう、それぐらい彼は回っていて、すごかった。

はっしーは佇まいがもうイケメン

はっしーは、力の抜けた感じが魅力的だと思った。その佇まいだけで存在感があって、なおかつ天然ぽくてカッコいい。めっちゃモテるだろうなーと思う。キンキの光一さんが『エンターテイナーの条件』で、「センターががっつり踊ると美しくならない」と言及していたのを思い出した。あのはっしーの力の抜き具合、絶妙だったと思う。4人も美しく見えるし、はっしーも美しく見える絶妙なバランスだったよ。外周の時にはっしーがぴょんぴょん帽をかぶっていたのにはおったまげましたが…「うっっ可愛い…!」って思わず呟きましたが…。

 

ふみきゅんとは友達になりたい 

ふみきゅんはやっぱり魅力的な人であった。ああいう友達欲しい。それに尽きる。親近感が半端ない。ステージと客席、という距離感ガン無視で、同じ教室の中にいるクラスメイトみたいな距離感にまで心の距離を詰めてくる。だからなのか、ラジオとか聞いてても半端なく共感してしまう。ラジオでキムタクのソロアルバムが出ると聞いてにやけ気味のふみきゅんに「その気持ち…わかるで!!」と思った。

五関様には後光が差している

生で見ると、五関様が五関様たる所以がわかる。それは私の確かな実感だった。最初に眼帯をした五関くんがステージ上に現れた時の会場の沸きっぷりがもうすごかった。一気にドーンときた。画面越しの彼とちょっと印象が違う。なんかこう、感覚としては「あなたが…あの五関様なの…?」って感じ。後光?眩さ?

あとなんかこの世のものとは思えないぐらい身軽だしなんかまぼろしを見ている?と思った。あと、一人でMCつなぐことになった時の、あの潔い切り替え!すぐモードに入り込んで、その場を自分のものにした。そんなまぼろしのような五関くんのことがもっと知りたくて、過去映像などを見ていると、ノーブルではあるけれども、くしゃっと笑う時の五関くんの破壊力は凄まじいですね。あとラジオで河合くんに突っ込む時の五関くん、良い!もしかして五関様、神話的存在でありながらリア恋枠なのでは、、、!

結局誰を推していいかわからない、みんな好き

こうやって書いている今も、A.B.C-Zで誰が1番好きなのかわからない。全体的に思うのは、A.B.C-Zはみんながみんな結構自分自身の美しさ(外見的な意味だけでなくキャラも)に自覚的で、それを生かして活動している、ということ。すごく素敵なことだと思うし、見ていて爽快です。だから安心して好きになれるんだな、と思いました。

あと、単純にやっぱりかっこいい曲をたくさん持ってる。「Black Sugar」も「Vanila」も、すごいいい曲がたくさんある。おそらくこの夏で一番聞いたの「Going with Zephyr」なんじゃないか。名盤だと思う。


A.B.C-Z「Going with Zephyr」全曲試聴ダイジェスト②

えび座も行きたかったけれど、チケットが取れなかったので我慢…。キンキの剛くん作曲の楽曲は、来たるべき時までお預けだなー。DVD化されますように。剛くん、ふぉ〜ゆ〜にも曲書いてくれないかなあ。

これからもA.B.C-Zを応援します。恋愛経験値は上がらなかったけど、推しが増えたぞ〜〜〜!!真摯なオタクになるぞ〜〜〜!!