文を書く in TOKYO

ファッションとエンターテインメントについてふわふわ語る

私のアイドルが放つ殺し文句について

今週のお題「私のアイドル」

 

この人がこの言葉を放つから、ときめきで失神する、そんな殺し文句を彼らの歌詞から抜粋し書き並べてみます。

私のアイドルはKinKi KidsTHE YELLOW MONKEY椎名林檎(東京事変含む)です。ここではアイドルの定義=憧れの対象とし、アイドル活動をしている人、ということではないです。

歌詞カードを凝視する機会が悲しい事にあまりないので、耳に入ってとどまっていた言葉達をピックアップしました。音+言葉+歌う人奏でる人がいて、それがピタッとはまった、そんな時にリスナーとして仕留められる気がします。

 

 心のやり取りにまつわる

 妙な甘えでもう誰も失いたくない(東京事変 「心」)

帰り道の着信は 今も心揺さぶる 立ち止まり はやる胸に 届く 迷惑メール ほっとしたりもして(KinKi Kids 「星見ル振リ」)

返事がないね 君の心 僕の声 とどくの? 待っていたんだね ドアを開けて 言ってほしいんだね 大丈夫と 取り乱した君の腕は 僕がしっかりつかんで 離さないから(KinKi Kids 「勇敢な君に」)

 →ダイレクトに心の中や思い出に踏み込んできた、そんな言葉達だと思う。

 

生きるために

何も要らない私が今 本当に欲しいもの等 唯一つ、唯一つだけ(椎名林檎カーネーション」)

もっと不幸を知って・・僕の所為で噫草臥れて いかりに震えたら仕合せの合図さ(冨田ラボ feat.椎名林檎 「やさしい哲学」)

もしも彼らが君の 何かを盗んだとして それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈 何故なら価値は 生命に従って付いている(椎名林檎ありあまる富」)

今まで僕らは世界一幸せになる為に どれほど加速して来たかわからない 神さまお願いです、あきらめさせて(東京事変空が鳴っている」)

潮は満ちてく ひざから肩へ 苦しさを越え 喜びになる 身体バラバラ 溶けてダラダラ 天国が好き 僕は幸せ(THE YELLOW MONKEY 「天国旅行」)

頭が有れば要は簡単に片付いて 子供と呼べば汚されないで済むのさ(椎名林檎 「意識」)

→生きていくためのアドバイスみたいな感じ。


椎名林檎 - ありあまる富

 

かわいい

もつと澤山逢いにゐらして下さい…さう口走つた君。僕は愛ほしく思ひ、大層動じたので、前髪の成す造形に神経を奪はれて、(椎名林檎 ポルターガイスト)

ラメ入りの紅茶飲んで僕達はゴージャス(THE YELLOW MONKEY ゴージャス)

鳥たちが飛び立ってくよ 高い空へと 僕等もいつかあんなふうに飛べるだろうか? 家に帰るときにも「じゃあな」と言って別れた 明日また会う約束なんてすることもなく(KinKi Kids FRIENDS)

→かわいいな、と思って。ラメ入りの紅茶ってどんな紅茶だ。

 

虚構

TVのシンガー これが現実 君の夢など思い過ごしさ 誰かの憧れ(THE YELLOW MONKEY 「TVのシンガー」)

どんな邪が 胸を侵して いつか枯れ落ちていくの 対になっていたって 輪郭がぼやけて 視線 捕まえられずに(東京事変 「シーズンサヨナラ」)

→幻だよね。

 

逃避行

何色のパスポートでも行けない場所を 僕の心に作れたらいいな(KinKi Kidsサマルェカダス 〜another oasis〜」)

この世は金 金さえあれば 恐くないね 僕の麗奈 お願いだ この僕と 手をつないで地獄を見に行こう(THE YELLOW MONKEY 「薔薇娼婦麗奈」)

ひとかけらの罪を 胸に隠したまま 新しいキスしないか 長い旅かもしれないよ(THE YELLOW MONKEY 「ロザーナ」)

→手を引いていってくれるような感覚が好き。「サマルェカダス」はより深い自身の内部への逃避行ですね。


ロザーナ / THE YELLOW MONKEY

 

愛について

“ねえ あたしは誰よりもあなたを愛してる”と 僕より残酷な歌を歌う(THE YELLOW MONKEY 「追憶のマーメイド」)

何度も誰かを好きになっても あなた以上、愛せない(KinKi Kids 「Million Secrets Of Love」)

誰もがわたしを化石にしても 貴方に生かして貰いたい(椎名林檎 「旬」)

粉々にしてよ 紫のサテンの夜なら(THE YELLOW MONKEY 「LOVERS ON BACKSTREET」)

→今のところ思い描く愛ってこんな感じ。


椎名林檎 - 旬

 

海とか空とか風とか

海の果ての果てで恋も欲望も 波のように砕け散って幻になれば(THE YELLOW MONKEY 「聖なる海とサンシャイン」)

鮮やかな夜が 零している 銀色暗号 問いたださないで 壊れるから(KinKi Kids 「銀色暗号」)

青空に目を伏せて ぼくは船に乗り込む 桟橋を走ってる 君の髪雪崩れて(KinKi Kidsスワンソング」)

誰よりも高い場所から 誰かにこっそり見られたい 雲に太陽のナイフが刺さって(THE YELLOW MONKEY 「砂の塔」)

言葉はもういらない ただ風に消えてゆく(KinKi Kids 「Tears」)

この景色は数々の犠牲を超えた希望の海 愛も求めるものじゃいけない 波へとそっと捧げていくものなんだ(KinKi KidsFamily〜ひとつになること」)

→だだっ広い海とか空はいろいろな人のいろいろな思いを知っている。


聖なる海とサンシャイン / THE YELLOW MONKEY

 

悲しみについて

恋はミステリー 人は胸に 悲しい謎をかくして 生きている 恋はミステリー 誰かぼくの胸のナイフを静かに抜いてくれ(KinKi KidsKissからはじまるミステリー」)

かなしみが声を殺してわたしを待ち構えている(東京事変 「絶体絶命」)

「何が悲しい?」と尋かれたって 何も哀しんでなど居ないさ 丁度太陽が去っただけだろう(東京事変 「落日」)

叶わぬ夢ばかり見てたよね 今もあの日の声がする 星の下の窓明かりの 哀しい色が瞳にしみるよ(KinKi Kids 「哀愁のブエノスアイレス」)

→いつも悲しいから「Kissからはじまるミステリー」はそうだよね、という感じ。「落日」は“太陽が去る事”から私達は逃れられないよね、ということを知った。

 

おまけ

f:id:kyanakoforyou:20180130235458j:image

キラーワードということではなく最近の気づき。KinKi Kids「薔薇と太陽」の青空に咲いたよ、夜空に咲いたよに続く部分は愛から始まる生命の循環みたいなことだったんですね、という解釈に行き着きました。

儚く散った後は広い宇宙に投げ出されてただの個に戻っていくような感じ。

ふたつに割れた愛の欠片をKinKi Kidsの2人になぞらえることもできますね。

節まわし的には「愛され愛したならそれでいいじゃない」が好き。