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推しの舞台を見て自分の理解力のなさを思い知った、ぼくの友達 - ふぉ〜ゆ〜辰巳単独主演

ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大単独主演の舞台「ぼくの友達」を見ました。

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運良く2回見る事ができたのですが、1回目見たときは正直良くわからなかった、というのが正直な感想。

見たままに受け取り、聞こえる言葉のまま受け取ると理解する事が出来ない。あまりに受け身な姿勢で臨みすぎました、反省。あの、本当に何もできなかった期末テスト後みたいな心境で、DDD青山クロスシアターを後にしたわけです。ふぉ〜ゆ〜でイチオシの辰巳の単独主演だというのに!晴れの舞台を目の当たりにしているというのに!

でも周りにいた素敵なお姉さん達は楽しそうにキャッキャしていて、ツイッターを見てもとても面白かったとか、泣けたとか、「え…みんなわかったの?あれ?」って思いながら途方に暮れた。わかってないの私だけや。

情けない気持ちに鳴りながらカレー食べて帰りました。※美味しかった。劇場から表参道方面に歩く途中にあるから福ちゃんの「DAY ZERO」の時も行ける!

ハブモアカレー

食べログハブモアカレー

 

2回目に行く直前、めっっちゃパンフとツイッター読んだ。いや、それでも2回目不安だったけど。またわからなかったらどうしようって。私これ1回坂本くんの舞台でやってるんだよな。雰囲気だけ楽しんであとは「?」みたいな。あかーん!!私的にそれでは不完全燃焼だ〜〜〜! 

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でも、2回目は予習してきたという心の余裕があるだけで、思い込みかもしれませんが初回よりもすっと物語に入り込めた気がする。ネタバレをなるべく見ないようにする派だったけど、ネタバレで予習するのもまた良いかもしれない。

 

冒頭、辰巳が客席後方の入り口から登場。私の席は辰巳が通る通路よりも後ろだったので、同じ視点から、物語の世界へ突入する事になります。

水辺に面したフランキーの家を訪れる、辰巳演じるトニー。サングラスにスーツ、ネオンカラーのソックスが目立っていた。なんだか、ポール・スミスのビジュアルを見ているような、爽やかファッショナブルな出で立ちでした。辰巳もつよしみたいにファッション連載とかやればいいのにな。ファッション誌じゃなくてもさ、ダンスクとかさ。

 

この、トニーという男、まじで怪しい。初回見た時の「?」の一つ目は、トニーが怪しく、本当の事を言っているのか嘘を言っているのかわからなくて「なんなんこいつ?」の「?」だったと思う。適当に返事をしたり、辻褄を合わせているような、焦ったしゃべり方に、モヤモヤモヤっとした。

また、田中健の演じるマフィア、フランキーとのやり取りの中で浮かび上がる2人の共通の"友達”パーシー。重要な人物っちゃ重要な人物なんだけど、舞台上には出てこないし、トニーやフランキーとの関係性もはっきりと描かれる訳ではないので、「パーシーって結局誰やねん」っていうのが2つ目の「?」。

 

でも、2回見て思ったけど、上記の2つの疑問はそんなに大事ではない。…多分。というのは、結局トニーがフランキーに近づいた目的は後半部分ではっきりと描かれていて、前半部分のやりとりが嘘だろうが本当だろうが、どっちでもそんなに物語の本筋に影響しない。また、パーシーという人物そのものは観客の想像力に委ねられているが、パーシーを介したトニー、フランキー、そして香寿たつきが演じるシャロンの3人の関係性こそが重要なのであって、パーシーって誰や?にとらわれていると話についていけなくなってしまう。というか、私は初回、それでついていけなくなった。もちろん、パーシーは結局どんなやつだったんだろう?とか、トニーはどうしてあんな事を言ったんだろう?とか後で考えるのは楽しいと思う。

 

シャロンの存在は、物語のアクセントになってとても良いなあ!と思いました。彼女が作るミントジュレップがまずいとか、彼女が実はトニーのファンだったとか、抽象的な世界の中ですごい現実に近いというかわかりやすい行動を取ってくれて、身近に感じられる。香寿さんだったからあのキャラだったのかなあとも思う。とってもチャーミングだった。香寿たつきバージョンのGACHIも見たかったな…(まだ引きずっている)。

 

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ミントジュレップ飲んだ時のトニーの声面白かったなー。コミカルな感じ。コンビニ強盗のところもなんとなくわちゃわちゃしていてコミカルで、そういうところって、辰巳の魅力だなあと思う。ふぉ〜ゆ〜でいると、ザキさんとか福ちゃんがキャッキャしてるイメージだけど、アワアワしている辰巳、よかったなあ。あとは柱に手錠で固定されているところですかね。シャロンにサイン書いてあげるシーンが印象的でした。転がるペン、動く椅子、手が使えないから足で引き寄せて書くみたいな、一連のトニーの動きと、トニーの大変さを気にも留めないシャロンのウキウキした可愛さ。舞台装置と、2人の立ち位置を上手く使った演出だなあと思った。

 

手錠にかけられたまま、トニーはフランキーに向かって迫真の演技を見せる。そこから、トニーの心が動かされていく様子が描かれているけれど、そこで「力(暴力、フランキーが象徴するもの) vs 芸術(映画、トニーが背負うもの)」みたいな構図が見えました。もちろん2回目の観賞で。芸術が力に勝てるのか、それとも負けるのか?みたいな、ギリギリのゲームが後半繰り広げられる。

たとえば、フランキーがトニーの演技に感動した瞬間は、芸術が力を抑えた瞬間で、反対に、トニーの悪ノリによってフランキーの機嫌を損ねた時は、優勢だった芸術が落ちかける。でも、ラストにかけて、トニーが出演する映画に協力的になっていくフランキー。フランキーによるノリノリの演技指導も見所の一つ。シャロンやトニーが、様々な表情で演技をはじめ、畳み掛けるような展開が面白い。辰巳振り切ってるなーと思った!

しかし最後の最後で、無茶な要求をトニーにけしかけ、形勢は逆転。映画を守るためにトニーは本気になれるのか?という所をクライマックスに描いている。

 

もし3回見ていたら、3回目はもっと楽しめたのでは……、と思う。2回目見て初めて気付けた点がとにかく多かった。でも良い教訓になりました。考えながら見ているつもりでいたけど、もっと想像力働かせながら見た方が楽しいよね。年始から良い舞台を見る事ができて良かった!単独主演おめでとう。

でもEndless SHOCKで踊りまくる辰巳も好きだから、次は出てほしいな(笑)!

(福ちゃんの「DAY ZERO」もチケットがとれますように)